アプリのための不正ボット検出テクノロジー、Unbotifyのご紹介

Paul H. Müller

2019年4月18日

モバイルエコシステムで横行する自動ボットの不正は、自社アプリの成長を阻み、深刻な損害を及ぼしかねません。

ボット不正が拡大する兆しが見られる中、M&C Saatchi Performanceのグローバル最高経営責任者、ジェームス・ヒルトン (James Hilton)は、昨年のモバイルワールドコングレス (MWC) の会場で、ボットによるハッキングは「悪質な方法で収益を騙し取る」が、「AIによりボットを検出することができれば、ハッカーの一歩先を行くことができる」と述べています。

不正なボットはアプリビジネスだけではなく、アプリを利用するユーザーのカスタマーエクスペリエンスにも影響を与えます。正当なユーザーよりも早く反応できるボットプログラムはアプリユーザーに勝ち続け、特別オファーや人気イベントのチケットを、ユーザーより早く買い取ってしまいます。出会い系アプリでは、ボットが偽のアカウント登録をして、正当なユーザーの邪魔をすることがあります。

Unbotify (アンボッティファイ)のテクノロジーは、アプリに深刻な損害を与えかねない不正ボットの問題を解決するために構築された、業界唯一のソリューションです。アプリ毎にカスタマイズされるUnbotifyは、実在する端末ユーザーの行動的特徴をあらわすセンサー情報を基に構築された、機械学習モデルを使用します。アプリ内の自然なユーザー行動を学習することで人間とボットの行動パターンを識別し、ボットを検出します。アプリのインストール後にボットが検出されたら、お客様側の判断基準でボットを阻止することができます。この技術はアプリ運営の予算を削減するだけではなく、アプリのユーザー体験を改善することも可能です。

アプリのマーケティング予算を奪い取ることを目的としたアドフラウドとは対照的に、アプリ内の不正ボットは、インストール後にそのビジネスモデルを攻撃します。ボット不正は、アプリマーケターが直面するであろう次のレベルの不正です。手遅れにならないよう、今から対策を講じることをおすすめします。

不正ボットが引き起こす問題とは

Unbotifyの調査によると、今日最も有名なモバイルアプリの中には、不正ボットのために約10%もの収益を失い、その数値は増加傾向にあると推定しています。アプリストアの消費支出が2019年末までに1,200億ドルを超えると推定される世界のアプリ市場において、ボットは自社アプリの運営にも深刻な影響を及ぼすことが懸念されます。つまり、ボット不正の被害に遭う可能性のあるアプリも必然的に増加するのです。ボットによる不正がどのようなジャンルのアプリに損害を与えることができるか、実例を紹介します。

ゲーム

プラットフォームの形態に関わりなく、ゲームアプリを標的にした不正は後を絶ちません。ゲームユーザーを対象にしたあるアンケートでは、23%の回答者がオンラインゲームで不正行為をしたことがあると認めています。有名なバトルロイヤルゲーム「PlayerUnknown's Battlegrounds」は、昨年一月に、不正行為をした100万件以上のユーザーアカウントをはく奪しました。大ヒットしたゲームタイトルかインディーゲームかに関わらず、アプリのそれぞれの成長過程でボット不正が発生するため、ゲーム機能を向上させるよりも、不正ボットの対処に時間を費やしてしまうことになります。アップデートが頻繁に要求されるゲームアプリにとっては死活問題にもなり得るのです。

ゲームのアプリ内でボットを悪用する方法として、不正ユーザーや業者はターゲットにしたゲームの構造を分析し、実際のユーザー行動をエミューレートするためのボットを作成します。ゲームの中でボットが自動プレイをする手法がいくつかあります。

  • リソースファ―ミング (Resource Farming) は、プレイせずに大量のクレジットを獲得する方法です。ボットは大きなリソースを獲得して他のプレイヤーよりもレベルを上げ、アプリ内での購入を減らします。
  • 自動PvP:対人戦バトルでは、ボットは平均的なゲーマーよりも高速に反応することができます。ボットは要塞を構築し、敵を自動的にロックオンして、指一本動かすことなくXP(経験値)を上げながらリーダーボードを支配していきます。

ボットはこのような手口で正当なユーザーの競争心を失わせます。不本意に負けてしまったユーザーはゲームに対して不満を抱き、最終的にはゲームから離脱してしまいます。ボットによる不正は、アプリ内で発生する不正活動の大きな割合を占めており、典型的な収益イベントを狙うのではなく、アプリから直接盗み取っているのです。アプリ単体の問題だけではなく、ゲーム業界全体の評価を一瞬にして崩す恐れがあります。

Eコマース

Eコマースサイトのプラットフォームでは、ユーザーに金銭面を含む損失が発生します。現在のEコマースにおけるトラフィックの22%は「悪質なボット」によるもので、ハッキングして入手した認証情報を使ってユーザーアカウントを乗っ取り、金融情報を盗んで商品の購入を行ないます。また、ボットは偽のアカウントを作成してボーナスやクーポンなどのプロモーションを利用したり、他の不正行為を仕掛けるためのプラットフォームにします。

フィンテック

銀行や金融機関を攻撃する自動ボットは、その機密情報を漏出する可能性があり、銀行やユーザー、そして経済全体に大きな損害を及ぼすことが懸念されます。ログインポータルを攻撃することが多く、ユーザーの認証情報を盗み出し、その口座からお金を引き出したり買い物などをした後、別の不正業者に同一の認証情報を転売します。2018年には、1ヶ月あたり約32億件の不正ログインが確認されました。銀行やその関連サービスにとっても、不正ボットのターゲットにされるリスクが拡大しています。

信頼性の高いUnbotifyのボット検出テクノロジー

Adjustの企業理念は、モバイルのアドフラウドに対する認識をマーケターに啓蒙することでした。不正により歪められたデータは、広告費の使い方や施策の意思決定に大きな影響を与えます。広告予算を守るアドフラウド防止ツールは、お客様のアプリを守るための最先端技術でした。しかしAdjustは、モバイルにおける広告の不正は氷山の一角にすぎないことに気づきました。

このようなことから、Adjustは今年1月にUnbotify社を買収しました。弊社はUnbotifyでAdjustの不正防止テクノジーをさらに拡大させ、インストール後に発生する不正も根絶する取り組みを行っていきます。

Unbotifyの共同創業者兼CEOであるヤロン・オリカー氏は、次のように述べています。「アプリ内の不正ボットが与える影響は金銭的なことだけではなく、アプリのカスタマーエクスペリエンスや継続率、アプリ内の統計データなどにも影響を及ぼします。また、ユーザーの個人情報を危険にさらし、ブランドの評判を傷つけます。UnbotifyのAIと機械学習テクノロジーはリアルタイムでボットを検出し、アプリを守るための最善のソリューションを提供します。」

UnbotifyはAdjustのアトリビューション計測サービス(もしくは他社の計測サービス)に実装してご利用いただけます。単独でも機能する製品のため、Adjustのお客様でない場合もUnbotifyのみを利用することが可能ですが、Adjustと共に利用することによって、アプリのインストール前と後に発生する不正に対策をとることができます。

不正ボットやUnbotifyテクノロジーに関する詳細、またはデモをご覧になりたい方は、こちらの「問い合わせ」ページ、あるいは、担当のアカウントマネージャーやセールスにお問い合わせください。アプリの不正に関する最新情報は「Expert’s Guide to Ad Fraud」(英語のみ)をご覧ください。

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