「モバイルファイナンスレポート 2019」をリリース

James Haslam

2019年11月21日

モバイルは、銀行と顧客の関係や、競合との戦い方を一変させています。金融市場のグローバル化が加速し、フィンテック企業は銀行口座がない数十億の人々を顧客に取り込んでいます。また、モバイルとアプリの技術的進化により、現金を使う必要がなくなってきました。モバイルで銀行取引をすることが増えれば増えるほど、物理的な意味における「お金」が生活から姿を消しつつあります。​

アプリの市場データと分析ツールを提供するApp Annieとの協力で作成した最新レポート「モバイルファイナンスレポート 2019」は、2012年から現在におけるファイナンスアプリの成長をグラフ化し、市場の動向とトレンドを解説します。アプリマーケティングの成果を高め、今後の計画に役立つインサイトが満載です。

価値の高いオーディエンスの獲得に把握しておきたい重要指標や、急激に市場を拡大させている地域にも焦点を当てていますので、ぜひご覧ください。​

ここでは、アジアのモバイル決済アプリに関する抜粋をご紹介します。

地域別のトレンド:アジアのモバイル決済アプリ

皮肉なことに、アジアの金融エコシステムはAdjustが銀行とは分類しないプレイヤーによって形成されてきました。中国では、TencentのWeChatやアリババのアリペイ(Alipay)といった「スーパーアプリ」が人々の生活の中心になっています。食事のデリバリーからタクシーを呼ぶことまで、これらのアプリはユーザーの日常生活のあらゆる面を管理し、支払いを行なっています。GSMAのレポートによると、アリペイだけでも200以上の金融機関とパートナーシップを結び、中国国外の10万社を超える販売業者と提携しています。さらに興味深いことに、決済を合理化するための顔認証など、中国はアプリの使いやすさも追求しています。

では、中国で見られるこの傾向は、他のアジア太平洋地域諸国にも波及するのでしょうか?この地域では4Gなどの高帯域幅ネットワークが利用でき、国内で成長したIT企業がユーザーのニーズに答えることで成功を収めています。人口の大部分が銀行口座を持たない地域では、これらのサービスは従来の金融エコシステムに囚われることなく繁栄してきました。しかし、ユーザーは継続してアプリを利用しているのでしょうか?

継続率を見ると、中国以外のアジア諸国におけるモバイル決済アプリのパフォーマンスは、アプリカテゴリーの世界平均と同じことがわかります。また、ユーザーあたりのセッション数は、世界平均 (1.72/日)よりもわずかに少ない (1.48/日)ことが明らかになりました。

意識を変えることは、アジア諸国のマーケターにとって大きな課題です。Googleの調査によると、銀行口座を持たないインドネシア人の50%は、モバイル決済アプリの利用にメリットがないと答えています。さらに、銀行口座を持たないインドネシア人 (20%) と銀行口座を持つインドネシア人 (33%) の両方が、個人情報の漏洩や携帯電話の盗難について懸念を持っていると答えました。

このようなユーザー意識を変えてアプリを利用してもらうために、マーケターはアプリを早い段階で利用し始めたユーザーを引き込み、現地でのパートナーシップを育みながら市場での立ち位置と明確にし、サービスの価値を受け入れてもらうことが重要です。実際に、モバイル決済を導入してくれるベンダーが必要不可欠なのです。さらに、アプリ企業は製品のセキュリティ機能を改善し、ユーザーが信頼できるサービスを提供しなければなりません。

Adjustの最新情報をお届けします