2021年4月26日
テンポラリーアトリビューションで短期間のキャンペーンを計測

テンポラリーアトリビューションは、短期間に実施されるキャンペーンを効果的に計測するための新機能です。Adjust管理画面で特定のアトリビューション期間を定義し、ユーザーをその期間中に限定してアトリビュートまたはリアトリビュートすることができます。設定期間が終了すると、アトリビューションはオーガニックまたはアトリビューションが可能な最後のソースにフォールバックします。この機能を使用することで、時間的な制約のあるメッセージングがコンバージョンとエンゲージメントに及ぼす影響を簡単かつ正確に計測できるようになりました。
新しいレベルのアトリビューション
通常アトリビューションは、1回につき1人のユーザーを単一の広告ソースに紐付けます。つまり、インストールとそれ以降のすべてのイベントの成果がそのソースに付与されます。もし、ユーザーがリターゲティングされ、新しいソースから再流入した場合は、その後の全イベントはその新しいソースにアトリビュートされます。
テンポラリーアトリビューションの仕組みは少し異なります。ユーザーが広告にエンゲージしてアプリをインストールしたタイミングで、設定された期間がスタートし、Adjustはその期間内に発生したアプリ内アクティビティをその広告にアトリビュートします。期間が終了すると、その後に発生したアプリ内アクティビティは、 アトリビューション可能な最後のソース またはオーガニックにアトリビュートされます。

テンポラリーアトリビューションを最大限に活用
リエンゲージメントキャンペーン、季節限定プロモーション、プロダクトリリースのプロモーション、ABテストなど、この柔軟で新しいアトリビューション計測の活用方法はいろいろあります。
期間限定キャンペーン
テンポラリーアトリビューションは、インセンティブを付与するあらゆる期間限定のキャンペーンにとって強力なツールです。キャンペーンを実施する期間のROIやエンゲージメントを計測できます。
例:Eコマース事業で1日限定のセールを行うことになり、このキャンペーンで発生するセッションと収益を計測したいとします。セール1週間後のユーザーのアプリ内アクティビティは、キャンペーンとは関係ありません。
リエンゲージメントの「奪い合い」
テンポラリーアトリビューションは、通常のユーザー獲得ソースによるリエンゲージメントキャンペーンの「Cannibalization(奪い合い)」を緩和することができます。リエンゲージメントキャンペーンが速いペースで非常にスピディーに行われる場合に、キャンペーンとは異なるソースに紐付けられる可能性があります。
例:フードデリバリーサービスで一連のマイクロキャンペーンを実施します。これらのキャンペーンは適切に計測される必要がありますが、標準的なアトリビューションロジックでは、ユーザーは非アクティブ期間と、リアトリビューション期間の両方を経過していなければなりません。これが、リアトリビューションが他のUAソースに奪われることにつながります。
A/Bテスト
ABテストは新しい戦略を構築する基盤です。しかし、ユーザーの全体的なLTVを歪めることなく新しいキャンペーンやクリエイティブ、アトリビューション設定を計測するのは、容易ではありません。
テンポラリーアトリビューションでは、ユーザーのアトリビューションを一定期間「リセット」することで、ABテストを実行できます。これにより、データの整合性に影響を与えることなく、さまざまな戦略やキャンペーンの設定をテストできます。
テンポラリーアトリビューション計測にご興味がありますか?開始方法についてはAdjustのヘルプセンターをご覧ください。