アプリ
ケーススタディ - Cocone
レポート管理の時間効率が平均50%向上
媒体やアプリを横断的に分析。複数のKPIを簡単に可視化・比較でき、マーケティングのPDCAをより潤滑に回すことが可能に
社内での情報共有が簡素化し、コミュニケーションがより円滑に

ココネについて
2008年創業。ソーシャルネットワークをベースとしたデジタルコンテンツを提供するココネは、「キャラクター(Character)」が存在し、「コーディネート(Coordinating)」要素をもち、「遊ぶ(Play)」ことができるサービスを「CCP」というジャンルとして開拓しています。多数のコミュニケーションアプリがある中でも長く愛される定番タイトル『ポケコロ』(2011年リリース)やその姉妹アプリ『ポケコロツイン』などの人気タイトルを運営しています。
今回は、ココネの人気アプリ『ポケコロ』のユーザーアクイジションマネージャー、フロリアン・ペティ氏より、Adjustの活用方法についてお話を伺いました。ペティ氏はココネにおけるマーケティングに興味を持ち、翻訳者からユーザーアクイジションマネージャーとなったユニークな経歴の持ち主です。「もちろん成果を出し続けなくてはならず、大変ではありますが、とてもエキサイティングな環境です」。
課題
新たなお客さま層をいかに効率良く拡大するか
■「可愛い着せ替えアプリ」ではなく目指すは「メタバース」
ココネが目指しているのは「メタバース(仮想世界)」です。お客さまが望む仮想世界を作り、交流の場を設けることがココネのミッションですが、一方で課題も抱えています。「弊社の主要タイトルである『ポケコロ』の認知度は高いのですが、多くのお客さまが持っている印象は『かわいい着せ替えアプリ』であり、そこからのイメージ脱却と新たなお客さま層の拡大が弊社の課題です。そのイメージが強い限り、広告を打っても獲得できるお客さまのパイが限られてしまいます。新たなお客さま層にリーチするためにも、単に可愛く遊べる着せ替えアプリではなく、それを超える『メタバース』という価値をいかに伝えていくかが、10周年を迎えた『ポケコロ』や、ココネの他のタイトルのさらなる飛躍のために必要です」。そこで、効率良く新たなお客さま層を拡大するために必須となるのが、詳細なデータの取得と分析結果を利用してキャンペーンを行い、新規のお客さまを増やしながらVIPのお客さまを作ることです。
フロリアン・ペティ(Florian Petit)氏
ココネ ユーザーアクイジションマネージャー

ソリューション
Adjustのアトリビューションと分析機能でアプリデータを計測し活用
■ANNA SUIとのコラボイベントによるAdjust活用例
2021年7月、ココネはファッションブランド「ANNA SUI」とコラボイベントを行いました。「ANNA SUI」の最新コレクションを含むファッションアイテムが、「ポケコロ」内の期間限定のコラボガチャで登場するなど、アプリ内でのコラボにとどまらず、ANNA SUIで衣料品などを購入した顧客向けの施策などをとおして「ポケコロ」のプロモーションキャンペーンを行いました。
このコラボイベントの際に、ココネでは各媒体やチラシにAdjustのトラッカーを付与し、どのチャネルからどのようなお客さまが流入してきたのかを計測し、分析しました。Adjustを活用することで、クロスチャネルの施策やクリエィティブの効果を容易に把握できるようになり、効率良く広告費用を活用することができました。
フロリアン・ペティ(Florian Petit)氏
ココネ ユーザーアクイジションマネージャー
データキャンバスで業務効率を向上
■データキャンバスの利点①
日々「グラフ化」するための作業時間が短縮。分析に時間を費やすことが可能に
さまざまなデータを扱うモバイルマーケティングにおいて、必要なデータを速やかに、かつ分かりやすい形で把握することが重要です。Adjustでは、データを可視化してインサイトに変えるデータキャンバスを提供しています。「データキャンバスにより、データのレポート化が簡単にできるようになり、分析により時間が使えるようになりました」とペティ氏。
「毎回グラフを作らなくていいのは地味に助かるんですよね。それが毎日のことになるととても大きいですから。マーケティングを担当していると、日々ちょっとしたところで『ちゃんとあれが動いてるのか?』、『あれはどうなっているか?』みたいな会話になったときに、その場でさっと表示でき、確認、共有できるのは大きいです」。今では毎日データキャンバスを使用して、DAUをはじめインストール数や継続率を確認しています。
■データキャンバスの利点②
媒体やアプリを横断的に分析することで新たな気づきも
さらに、データキャンバスでは「複数のグラフ」を同じ画面に手軽に出せるので、媒体別の獲得ボリュームや継続率を比較したり、アプリを横断した分析が簡単にできるようになりました。
「複数のグラフをとおして様々な指標を比較することができ、比例、反比例、因果関係の有無など、可視化により理解が深まりました。気軽にグラフを出して並べることができるので、思いがけない発見につながることもあるんです」
例えば、ココネでアプリ相互送客キャンペーンを行った際に、2つのアプリのDAUをグラフにして、どのくらい変化があるか調べてみたところ、「Aアプリ→Bアプリ」の場合は送り先のBアプリでDAUは上がったものの、「Bアプリ→Aアプリ」では送り先のAアプリのDAUの動きは鈍いため、Bアプリは既にAアプリをプレイしているお客さまなのでは、といった仮説につながっていきました。
「データキャンバスを使って複数のKPIを簡単に可視化して比較することができるので、マーケティングのPDCAをより潤滑に回せるようになりました。アプリを横断した分析ができるのも便利です」。
■合計レポートとデータキャンバスを使い分ける
新しいレポーティング機能である「データキャンバス」を活用されているココネですが、従来型の「合計レポート」も使っています。「詳細なレポートを作成する時は合計レポート、最新情報を素早く簡単に把握したいときはデータキャンバス、とツールを使い分けています。それぞれに利点がありますので、マクロ的なデータをざっくり見たいときはデータキャンバス、ミクロ的にしっかり分析していきたいきは合計レポートと使い分けることで、スピーディーなマーケティング戦略立案につながっています」。

結果
モバイルマーケティングの効率化に成功
ココネは、データキャンバスを導入することで大幅な業務の改善に成功し、時間や予算をより効率的に割り当て、広告費を増加しつつ業務をスケールさせることができました。
- レポート管理の時間効率が平均50%向上
- 媒体やアプリを横断的に分析。複数のKPIを簡単に可視化・比較でき、マーケティングのPDCAをより潤滑に回せるようになった
- 社内での情報共有が簡素化し、コミュニケーションがより円滑に
ペティ氏は2021年7月から、デジタルマーケティングだけでなく、「ポケコロ」内での全体プロモーション戦略も担当しています。「デジタルマーケティングはいい意味でも悪い意味でも裏切らないんです。このぐらいの予算があればこのくらいのお客さまの獲得が図れる、というのはデータを正確に把握していれば、ある程度見通しがつくものです。今後はデジタルマーケティング以外のマーケティングも担当するため、様々なプロモーション手法を通して幅広くマーケティング施策を行いベストな方法を見つけていきたいと思います。そのためにもデータキャンバスのようなツールをしっかりと使いこなし、効率的かつ正確にマーケティングキャンペーンを行っていきたいです」。