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ケーススタディ - Gunosy

Gunosyについて

Gunosyは、情報キュレーションなどメディアサービスを運営しています。Gunosyが開発したアプリ「グノシー」は、2013年のサービス開始からユーザーダウンロード数が2,700万(2019年1月現在)を超え、幅広い年齢層に人気を集めています。他にも政治経済や国内ニュースを取り扱う「ニュースパス」と、20代から30代の女性ユーザーにトレンド情報を発信する「LUCRA」を展開しています。これらのメディアを通じたメディア事業のほかに「Gunosy Ads」や「Gunosy Ad Network」等の広告事業も行なっています。

課題

アドフラウドの検出と除外をオートメーション化したい

2017年春、アプリ「グノシー」のプロモーションチームに所属する石渡さんは、キャンペーン拡大のため配信ネットワークを増やし、Adjustから受信するログデータの分析を始めました。グノシーのKPI指標の1つである継続率を中心に配信ログを追っていると、数字におかしな動きが見られました。例えば「急にいなくなる」ユーザーや「クリックがやたら集中している時間帯」などがみられ、これらはアドフラウドが原因だと判断しました。

グノシーのアドフラウドの被害が明確になってからは、ログを追ってBIツールでクエリーを書き、取引していた媒体に配信枠の精査や返金を交渉する日々が続きました。その当時は広告業界の認識が浅く、アドフラウドの存在自体を説明するだけでも大変苦労されたそうです。

ログの確認作業や不正インストールの返金交渉に費やしている時間のロス、そしてフラウド業者に搾取される広告コストを削減したい。Adjustの専属担当者や業界の関係者と相談を重ねた結果、石渡さんと所属チームは、不正検知と除外をオートメーションすることが可能なAdjustのアドフラウド防止機能をグノシーに導入することにしました。

ソリューション

アドフラウド防止機能の導入と検出状況

Adjustのアドフラウド防止機能で、どんな不正が検出されているのでしょうか。2017年5月の導入以来、グノシーからは主にSDKスプーフィング、クリックスパム、クリックインジェクションの3タイプが検出されています。クリックインジェクションは導入当初最も多かった不正タイプの1つで、媒体によっては8~9割がこの不正である場合もありました。SDKスプーフィングは2018年7月に「SDK Signature」機能を導入して以来、クリックインジェクションに代わり最も多く検知されている不正です。11月には導入当初最も多かった数万件単位で検出され、2番目に多かったクリックインジェクションの約5倍に達しました。この他に、フェイクユーザー/ボットや不正IP、匿名IPも検出されています。

また、Adjustのデータによると、グノシーは導入以来1ヶ月間で最高約3万件の不正を検出しました。Gunosyはアドフラウド防止ツールのデータを利用し、不正の多い媒体を厳密に選定しています。現在はアドフラウドの検出が少なく安定した少数の媒体のみを利用することができるため、Gunosyのアドフラウドの被害は、業界水準以下に抑えられていると考えられます。

5つの改善点

アドフラウド防止機能の導入費用の10〜20倍のコストを削減

Gunosyの石渡さんによると、Adjustのアドフラウド防止機能を利用するようになってから、大きくわけて以下の5つの改善点がみられたそうです。

1. 無駄な広告予算を削減することができた

アドフラウド防止機能導入の一番大きなメリットは、やはりコストカットが大幅にできることです。Gunosyでは「アドフラウド防止機能の導入費用の、10~20倍のコスト削減ができる」ようになりました。

2. 不正検出のために費やしていた時間が削減できた

グノシーでは1日に非常に多くのインストールが発生します。このような大規模の配信ログから不正を特定する作業は、かなりの時間がかかります。Adjustのアドフラウド防止ツールはアドフラウドを瞬時に検知し、除外することが可能です。ツールの導入後は「本質的なマーケティング施策を考える部分に時間を使える」ようになりました。

Adjustのアドフラウド防止ツールを導入してからは、時間をかけずに不正を防げるようになりました。現在は、本質的なマーケティング施策を考えることに集中できます。

Gunosy

石渡貴大様 メディア事業本部 マネージャー

3. 媒体との返金交渉の手間が省ける

正常なインストールと不正なインストールを媒体側に分けてポストバックすることで、媒体との返金交渉の手間が省けるようになります。以前は、チームメンバーが連日媒体の担当者に連絡し、不正があることを説明しなければなりませんでした。ツール導入後は、その必要がほぼ無くなりました。

4. 不正の多い媒体を特定することができる

アドフラウドが多いネットワークを明確にし、信頼できる媒体のみを利用することができるようになります。Gunosyは不正媒体を特定し、結果導入時と比較して、受信するアドフラウド自体を削減することに成功しました。

5. 新規媒体にもチャレンジしやすくなった

「多少リスクがあったとしても、この防止機能があって不正を除外できるので、少しチャレンジングな媒体にも安心して取り組めるようになった」と石渡さん。新規ユーザーの開拓やキャンペーンを新たな媒体を通して行う場合などは、リアルタイムで不正検知・除外を確実に行ってくれるツールが必要不可欠と言えます。