ケーススタディ - Axlebolt

Axleboltはモバイルゲーム市場において牽引力を獲得するために、データ主導のアプローチを使用して広告予算の配分と管理を最適化し、ユーザー層を拡大させて競争力を維持することを目指していました。しかし、データの適時性と正確性に関する課題に直面してしまいました。広告キャンペーンの戦略や調整を行うためにリアルタイムのデータ分析を頼りにする一方で、特定の広告パートナーによるローデータの受け取りに遅延があり、データに基づく迅速な意思決定ができないことがネックとなっていたのです。

Axleboltでは、キャンペーンをモニタリングしてカスタマイズするために、ビジネスインテリジェンス（BI）にて60以上の指標を使用する複雑なアプローチを採用しています。これらの指標は、ユーザー獲得（UA）のダッシュボードを通してキャンペーンのパフォーマンスを評価するのに重要な役割を果たし、広告費用の効果を判断するのに役立ちます。

しかしながら、特にコホート化された広告費用対効果ROAS（広告費用回収率）に焦点を維持するには、膨大な量のデータを管理して把握することが、戦略にさらなる複雑さを与えてしまいました。そこでAxleboltは、モバイルアトリビューションパートナーであるAdjustにサポートを求めました。

Adjustが提供する広告費用ソリューション「SpendWorks」により、Axleboltは異なるソースからの広告費用に関するすべてのデータを統合できる包括的なプラットフォームを利用することが可能となりました。システムが統合されたことで、Axleboltでは、キャンペーンパフォーマンスを最適化して広告費用回収率を向上させるのに必要なより細かな詳細が得られるようになりました。

Axleboltは当初、Adjustと連携して費用に関する一部のパートナーのコストデータのみを収集していましたが、Adjustと連携していないパートナーの情報を収集する上で課題に直面しました。各社からの費用に関するデータはそれぞれフォーマットが異なっていて大掛かりな抽出、変換、読み込み（ETL）（英語）のプロセスを必要とし、また、それを手作業で確認しなくてはならず、ビジネスが拡大してより多くのネットワークと提携するにつれて、多大な時間とコストが掛かる作業となってしまっていたのです。

また、Axleboltは、SpendWorksを使用して直接やり取りが必要なパートナーの計測しか初めは行っていませんでした。しかし、自社のBIシステムで受信したデータとAdjustから取得したデータの一貫性を確保することを目指し、用途を拡大させました。一部のパートナーからのデータ配信の遅延もこの決定の理由の一つで、データ転送のタイミングにおける乖離を最小限に抑えるために、SpendWorksにより解決したいとAxleboltは考えたからです。

AdjustのサポートでAxleboltが達成したこと

• データ主導のインサイトに基づき広告予算を最適化し、最も収益性の高いチャネルに注力することでROI（投資利益率）が34%向上
• 最もエンゲージメントの高いチャネルに関するインサイトを得ることで、ユーザー継続率を9%増加させ、プレイヤーの関心を維持するための戦略を構築
• ユーザーがゲーム内で購入する確率が2.5 倍高いチャネルを特定し、新規顧客とリピーターの両方のコンバージョン率が大幅に向上
• パフォーマンスに関する詳細なインサイトの取得により広告費用をより効果的に配分でき、ユーザー獲得の向上とエンゲージメントが上昇して収益が増加