ブログ アプリのローンチを成功させるために:市場調査から収益化まで

アプリのローンチを成功させるために:市場調査から収益化まで

App Storeでダウンロードできるアプリは約220万、Google Playでダウンロードできるアプリは約280万ほどにのぼり、その数は日々増え続けています。2020年9月だけで11万1,000のモバイルアプリがGoogle Play Storeでローンチされ、App Storeには毎日1,000以上のアプリが申請されました。このようにアプリ業界の競争が激化する中、ローンチを成功させるのはこれまで以上に難しくなりました。この記事では、大規模にアプリを展開させる前に実施しておきたい最適化のステップを詳しくご紹介します。

市場調査を実施する

マーケティング戦略の構築や収益化モデルの策定、アプリテストなどを実施する前に、まずは市場調査を実施することをおすすめします。これにより、開発者はアプリ作成の早期段階で重要な決定を下すことができるからです。

市場調査により、以下に関する理解を深めることができます

  • アプリのターゲットオーディエンス
  • アプリ独自のセールスポイント
  • ユーザーが製品に関心を持つ理由
  • 競合他社の提供内容(およびそのコスト)
  • ターゲットオーディエンスにリーチするための最も効果的な方法
  • アプリのローンチに最適な時期

ユーザーペルソナ

ペルソナは、さまざまなオーディエンスグループの主なニーズに基づいてマーケティング戦略を策定するのに役立ちます。たとえば、ターゲット層やモバイル設定などによりオーディエンスをセグメント化し、ペルソナのユーザージャーニーを策定して、マーケティングファネル内でユーザーの好みや要件に確実に対応します。ユーザー体験を通じて効果的に訴求することで、1日目からモバイルアプリの収益化を最適化できるようにします。

競合他社を調査

市場調査は、競合他社について詳しく知り、自社モバイルアプリのセールスポイントを開拓するための賢明な方法です。この手順における最初のステップでは、競合他社を特定し、他社製品のすべてを把握することで、以下のような疑問に回答できます。

  • このモバイルアプリはなぜ成功/失敗したか?
  • 欠点は何か?
  • 自社モバイルアプリの差別化はできているのか?
  • アプリのユーザージャーニーはどのぐらい効率化されているか?
  • アプリのUI設計は優れているか?

競合他社の調査には、その市場チャネルのポテンシャルとリーチ、ユーザーの受容を含める必要があります。たとえば、競合他社のユーザーレビューにより、ターゲットオーディエンスから製品に関する率直な意見を確認することができます。これは、ターゲティングに失敗している市場チャネルや自社マーケティングチームが活用可能な機会を特定するのにも役立ちます。

収益化モデル

アプリの存続には収益化が不可欠です。「Business of Apps」によると、App Storeで提供されているアプリの90%、Google Play Storeのアプリの95%が無料アプリを占めています。よって、アプリに最も適した収益化モデルを特定する際、ユーザー体験がどのように変動するのかを考慮してください。モバイルアプリでは複数の方法を同時に活用できますが、導入前にユーザー体験に与える影響を調査する必要があります。

収益化モデルの例

サブスクリプション: サブスクリプションアプリの多くは無料でダウンロードできますが、そのサービス内容は限定されています。ユーザーがすべてのサービスを受けるには、サブスクリプション登録をして、月額または年額料金を支払う設定にしているのが一般的です。この方法によりインストールを促進し、最も貴重なユーザーを収益化することができます。

アプリ内購入: モバイルゲームなどのアプリカテゴリーには、ユーザー体験を豊かにするためのアプリ内購入が含まれているのが一般的です。たとえば、プレイヤーはコインや新しいキャラクタースキンを購入することができます。アプリ内購入は、アプリのインストールを無料提供できると同時に、課金ユーザーに優れたエクスペリエンスを提供できる収益化方法です。

アプリ内広告: ユーザージャーニー全体を通して広告を配置することは、無料のモバイルアプリを収益化するための一般的な方法です。広告収益の種類には、1000回表示あたりの広告費(CPM)、クリック単価(CPC)、コンバージョン1件あたりの費用(CPA)などがあります。広告形式のリストとその使用方法はこちらのガイド(英語のみ)に記載されています。

スポンサーシップ: スポンサーシップとインフルエンサーマーケティングは、アプリを収益化させるためのもう1つの方法です。積極的にアプリを使用するオーディエンスが定着したら、モバイルを介してそのオーディエンスとブランドがつながる施策を展開することも検討できます。

次のステップ:アプリマーケティング

Webページを作成

アプリのために専用Webサイトを作成して、費用対効果に優れたマーケティングチャネルにします。サイトには概要ページとアプリのスクリーンショット、有益なユーザー体験をキャプチャした動画などを含めることをおすすめします。サイトの検索数やニュースレターの登録数などを参考にしてWebサイトのパフォーマンスを分析し、アプリが成功する可能性を把握します。

また、WebページはユーザーのEmailリストを増やすためにも利用できます。登録したユーザーにはアプリのローンチ情報やオファーを提供したり、あるいはアプリのベータテストに関心があるユーザーを見つけることなどが可能です。

長期的に見れば、Webページとオフィシャルブログは、SEOとオーガニックトラフィックにより有益で費用対効果に優れたマーケティングチャネルに成長する可能性があります。アプリがローンチしたら、App StoreページとGoogle Play Storeページへのリンクを忘れなく追加してください。

Webサイトの呼び水にするブログを開始することで、モバイルアプリをより詳しく紹介することもできます。これは、ソーシャルメディアでコミュニティを構築し、ブランドの評判を築き、インフルエンサーとコラボレーションするための優れた方法です。

ソーシャルメディアでプレゼンスを構築

ソーシャルメディアマーケティングは、すべてのカテゴリーのモバイルアプリにとって逃すことはできない重要な機会です。アプリ開発者は、ローンチ前でもソーシャルメディアの人気と高い利用率を活用できます。ソーシャルメディアでプレゼンス(存在感)を確保することは、オーディエンスを構築し、関心を抱かせ、製品の提供時期について潜在顧客に最新情報を提供するための優れた方法です。プロモーションやEmailリストの構築にも使用できます。

プレゼンスの構築を開始する際、ローンチ前にソーシャルメディア上で適切なドメインを獲得することが重要です。アプリの開発途中でもソーシャルメディアから有益なフィードバックを得ることができるからです。これらの情報はターゲットオーディエンスに関する理解を深め、アプリ機能を改善するために使用できます。また、オーディエンスをソーシャルメディアチャネルからアプリのWebページにリダイレクトすることもできます。ただしこれはローンチ後にApp Storeのエントリーに更新する必要があります。

App Storeの最適化(ASO)

ASOは、App StoreやGoogle Play Storeでのアプリの可視性と訴求力を強化できるマーケティング手法です。SEOと同様に、ASOではキーワードと質の高い画像を使用してApp Storeでのランキングを上昇させます。すべてのユーザーはアプリをインストールするためにストアにアクセスする必要があるため、エントリーが十分に最適化されるようにすることがコンバージョン率を高めるための優れた方法です。これもまた費用対効果に優れたマーケティング手法です。低コストですが、ユーザージャーニーにおいて非常に重要です。

課金ユーザー獲得の戦略を策定

マーケターは、ローンチ前に課金ユーザーがどのようにアプリへ誘導されるかを知っておく必要があります。これにより、マーケティングチームは、効果的にアプリを最適化するための有益なデータを収集できます。市場調査からターゲットオーディエンスを把握し、広告をどう有効活用できるか明確に把握できます。価値あるユーザーとして定着してもらうために、アプリ内アクションについても十分に調査する必要があります。

アトリビューションパートナーを選定

アプリ開発者は、アトリビューションプロバイダーと連携して、ユーザー獲得キャンペーンの結果を計測できます。アトリビューションパートナーからレポートを受け取ることで、行動のトレンドを特定し、効果的なチャネルを知ることができます。正確な計測データを利用して、将来のキャンペーンの効果を向上させることができます。

A/Bテストを実施

A/Bテストは、課金ユーザー獲得キャンペーンの重要な要素です。ユーザーグループにさまざまなクリエイティブを表示することで、アプリマーケティングの最も効果的な方法を知ることができます。新しいアプリをソフトローンチする際に、A/Bテストはデータを元にした決定を下すための有益な方法として機能します。特に、オーディエンスの規模がより大きい領域でのリリースの成功に影響を及ぼします。

本格的なリリースの前のテスト

開発チームの内部テストに加え、アプリのパフォーマンスをテストできる方法が複数あります。これらは、アプリのUX、UI、機能全体の問題を特定するのに役立ちます。

ベータローンチを展開する

有益なフィードバックを得るために、アプリのベータバージョンを特定のユーザーに絞って提供することができます。ローンチに向けてアプリが十分に準備できていることを確認するための良い方法でもあります。また、大規模なオーディエンスに提供した後で、大きな問題が発生する可能性を低減させることもできます。ベータテストを特定のユーザーのみに実施するもう1つの利点は、特別に招待されたそのグループに、誰よりも先にアプリを試せるというインセンティブを付与できることです。

アプリをソフトローンチする

アプリのベータテストが終了したら、ソフトローンチを実施することでアプリのパフォーマンスが十分に最適化されているかを確認します。ソフトローンチは、特定の地域でのみモバイルアプリをリリースし、大規模でアクティブなオーディエンスを抱える同様の地域でのパフォーマンスをテストします。たとえば、はじめにアプリをニュージーランドでソフトローンチすることで、オーストラリアや米国、英国でのアプリパフォーマンスを予測します。これにより、アプリ機能のチェックだけではなく、収益化モデルとユーザー獲得キャンペーンの成功を測定できます。

また、ソフトローンチの間に課金ユーザー獲得キャンペーンのApp Storeの最適化(ASO)とクリエイティブ要素をテストできます。結果として大きな改善領域が特定された場合、リソースを節約してブランドの評判を守ることができます。

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