ブログ アプリローンチガイド:アプリのアイデアを形にする方法

アプリローンチガイド:アプリのアイデアを形にする方法

Google Play ストアとApp Storeのアプリ数は400万を超え、2021年のモバイルアプリへの消費支出額は19%増えて1,700億ドルに達するなど、アプリ市場が巨大市場であることは明白です。このように大きく成長したアプリ市場では、もはや「学生が寮の一室でアプリを開発し、それが大ヒットすることを願う」というようなやり方では通用しなくなっています。今日のアプリ開発者は、アプリのコンセプトを決めてから事業を立ち上げるまでにいくつもの段階をクリアしなければなりません。その過程では入念な計画が求められ、1人ではとても対応し切れないのです。このブログ記事では「アプリのアイデアはあるけれど、何から始めたらいいかわからない」や「資金を調達するにはどこにアプリのアイデアを売り込めばいいのか」といった疑問にお答えします。それでは、どうぞご覧ください。

チェックリスト:アプリ事業のはじめ方

すべてのアプリに当てはまる共通の開発工程は存在しません。一つひとつのアプリに合った開発の流れがあり、アプリカテゴリーによって異なるためです。しかし、カテゴリーごとに独自の課題がある一方で、すべてに当てはまるベストプラクティスがいくつか存在します。ここからは、そうした共通のステップについて学び、アプリ事業を成功へと導きましょう。

1. アプリ市場と競合を調査

アプリを構築し、ローンチするうえで最初にすべきことは市場調査です。アプリ市場の業界を理解するだけでなく、リリースしたいアプリのカテゴリーについても詳しく調べる必要があります。たとえば、ゲームアプリの開発工程は、旅行アプリのそれとは大きく異なります。オーディエンスとその関心事項や嗜好も似ているとは限りません。市場調査を行う際は、以下の点に注目してみましょう。

  • 競合について知る — 競合他社について調べることで、その市場に自社のアプリが参入する余地があるかどうか判断できるほか、どのように他社との差別化を図れるかが把握できます。さらに、どの戦略が効果的でどれがそうでないか、そしてどこでアプリが強みを発揮できるかが明らかになります。
  • ターゲット市場について調べる — アプリの開発において基本中の基本であり、なおかつ重要なのは「アプリのターゲットは誰なのか」について考えることです。これを明確にすることで、マーケティングから収益化方法まで、あらゆる方針が決まります。そのため、アプリのリリースを成功させるにはユーザーペルソナの定義が欠かせません。

2. 資金調達の方法を理解する

財務状況と必要なリソースは会社によって異なるものの、ほとんどのアプリは資金調達を必要とします。これが自社に当てはまる場合、ビジョンの実現化に向けてどのように資金を集めるかを考えなければなりません。スタートアップにはさまざまな資金調達の方法があり、どれが適切かは自ら決定する必要があります。それぞれの方法を検討するにあたり、「出資者に株式を発行するか?」「アプリが軌道に乗るまで自己資金で乗り切れるか?」「ビジネスコンテストに参加するのはリスクが高すぎるか?」といった点について考えてみましょう。ここからは、資金調達の方法をいくつか紹介します。

  • 個人のネットワーク — 友人や家族に相談し、初期投資にかかる費用を集めます。
  • 個人投資家 — 自社アプリに強い関心を示してくれる個人投資家を探します(例:特定の地域に根ざしたデリバリーアプリなら、その恩恵を受ける可能性のある地元の企業など)。
  • ビジネスコンテスト — 自分のアイデアに自信がある方は、コンテストに参加するのも手です。賞金を狙えるだけでなく、他の人がアイデアに魅力を感じてくれるかどうかを知る良い機会にもなります。
  • エンジェル投資家 — 創業して間もないスタートアップに投資する個人を見つけ、配当や株式と引き換えに資金を提供してもらいます。
  • ベンチャーキャピタル投資家 — アプリがすでに開発段階にある場合は、ベンチャーキャピタル投資も選択肢に加えられます。
  • 銀行ローン — 銀行のローンは真っ先に思い浮かぶ資金調達方法ですが、多くの場合厳しい要件があります。
  • クラウドファンディング — 以上すべてがダメだった場合は、インターネット上のクラウドファンディングプラットフォームで、アプリに対する少額投資に関心のある人にリーチするという方法もあります。

3. 予算を決定する

アプリ開発の資金調達方法を決定したら、次は予算について考える必要があります。予算は限られていますか?それとも、投資家の潤沢な資金を基に優れた開発者を雇えますか?アプリをリリースする際、多面的なマーケティングキャンペーンを実施できますか?あるいは、アプリを軌道に乗せるために口コミを活用する方法を検討しなければならないでしょうか?アプリ開発の予算を決めることで、これらの問いに答えることができます。

4. 収益化の手段を選択する

アプリを収益化する方法は多数あるため、自社のアプリに最適なものを選ぶにはそれぞれの特長を理解しなければなりません。商品の販売は収益化方法の1つであることから、Eコマースアプリにとって収益化の方法は明確です。しかし、その他のアプリは「ダウンロード時に1回限りの料金を請求する」「アプリ内広告を表示する」「ユーザーがアプリ内購入を行えるようにする」または「サブスクリプション料金を請求する」などの方法を精査する必要があります。アプリ収益化の計画なしに、ビジネスモデルの成功は望めません。

5. アプリ開発の手段を検討する

アプリ開発のオプションは多岐にわたり、それぞれにメリットとデメリットがあります。多額の費用を必要とし、何ヶ月も(あるいは何年も)かかる完全なカスタム開発から、コーディングなしのシンプルなオプションまで、自社の予算に合ったものを選ぶことができます。ノーコードプラットフォームを使用すればアプリを無料で開発できますが、限られた範囲でしかアプリやその機能をカスタマイズできません。ローコード開発には、より深いコーディングの知識が求められますが、低予算に抑えられます。これらのオプションの中からアプリに最適なものを決めることで、開発のタイムラインを作成することができます。

6. 実用最小限の製品(MVP)を開発する

アプリ開発は、最初の一歩を踏み出さなければ始まりません。そこで実用最小限の製品(Minimum Viable Product、MVP)を開発し、小規模なオーディエンスで製品をテストするという方法があります。これにより、オーディエンスがどの機能に反応するか、何を追加する必要があるか、何を見直さなければならないかがわかります。さらに、潜在的な投資家にアプリを紹介する際のサンプルとしても使えます。

7. AppleとGoogleで開発者アカウントを作成する

言うまでもありませんが、初めてアプリを開発する場合、アプリストアの開発者アカウントが必要だということを念頭に置いておきましょう。現在、Apple Developer Programの年間登録料は99ドルで、Google Play デベロッパー アカウントでは1回限りの登録料(25ドル)が発生します。

8. アプリのアイデアを守る

アプリの良いアイデアが浮かんだら、次はそのアイデアを他人に盗まれないようにする方法を考えなければなりません。アプリをローンチする前に、以下の点について考えてみましょう。

  • 共有する人を慎重に選ぶ: 誰かにアドバイスを求める場合であっても、アイデアを手当たり次第に他人に共有してはなりません。アプリのアイデアを誰かに紹介する前に、その人が信頼に値するかどうかを吟味しましょう。これはコーダーから投資家まで、アプリ開発に関わるすべての人に対して言えることです。
  • どんな場合でもNDAを締結する: コーダーの友人や、資金提供者を探す手伝いをしてくれる人を信頼しているとしても、NDA(秘密保持契約)を締結してアプリの機密情報を守る必要があります。
  • ビジネスの名称を商標登録する: アプリ名とブランドロゴを商標登録し、法律上の所有権が自社にあることを明確にしましょう。
  • アイデアを著作権で保護する: 登録商標はアプリ事業の識別方法に関連している一方で、著作権はアプリのアイデアという知的財産を保護するものです。著作権登録は必ずしも必要ではありません。

ローンチに向けたロードマップを作成するのに必要な情報が得られたら、アプリのアイデアを形にする方法が見えくるはずです。次のセクションでは、アプリをローンチする際の秘訣をカテゴリー別で見ていきましょう。

ゲーム、Eコマース、フィンテックアプリをローンチする際の秘訣

アプリ開発、マーケティング、ローンチの方法は、その大部分がアプリカテゴリーによって決まります。ここからは、ゲーム、Eコマース、フィンテックアプリをローンチする際の秘訣を紹介します。

1. モバイルゲームアプリをローンチする際に考えるべきこと

モバイルゲームアプリを制作するにあたって、最初に決めなくてはならないのはゲーム開発に使用するゲームエンジンです。ゲームエンジンとは、ビデオゲームを制作するためのソフトウェア開発環境を指します。先述のローコード、ノーコードオプションとは違い、ゲームエンジンには以下のようなさまざまなオプションがあります。

  • ゲームテンプレートでは、音楽、キャラクター、背景などのゲームの基本的な情報を変更できます。
  • ドラッグ&ドロップオプションは、開発者にゲーム内のオブジェクトに適用可能なアクションの一覧を表示します。
  • ビジュアルスクリプティングにより、コードを書くことなく視覚的なグラフベースのシステムを使用してプログラムを作成できます。
  • コーディングは、最も柔軟かつ完全にカスタマイズ可能な方法でゲームを開発する手段です。

詳細なメカニズムが組み込まれているロールプレイングゲーム(RPG)にはカスタムコーディングが必要ですが、ハイパーカジュアルゲームはカスタムオプションが少なく、多くの場合より簡単に開発できます。

2. Eコマースアプリをローンチする際に考えるべきこと

目まぐるしく変化する在庫の管理や支払い代金の回収など、Eコマースアプリの開発は複雑なタスクになる場合があります。Eコマース大手企業でさえもハイブリッドアプリの開発を選んでいる背景には、その複雑さがあるのかもしれません。しかし、ほかにも手軽にEコマースアプリを開発する方法があります。Android Studioではあらゆるデバイス向けのアプリを開発でき、Eコマースアプリのテンプレートを利用できます

3. フィンテックアプリをローンチする際に考えるべきこと

仮想通貨取引所アプリにしても、従来のバンキングアプリを構築するにしても、必ず考慮しなければならないのがセキュリティです。アプリがユーザーの財務状況などの機密情報を扱う場合、最も重要なのはプライバシーとセキュリティであり、これらを一番に考える必要があります。「仮想通貨アプリトレンドレポート2022」をダウンロードして、業界のトレンドと、モバイルにおける仮想通貨とデジタル資産の成長要因を詳しく把握しましょう。

新しく開発するアプリのユーザー獲得戦略を計画するのに、早すぎることはありません。最新のインサイトや、アプリの成長を加速させるためのヒントについては、アプリユーザー100万突破のためのグロース完全ガイド - パート1をご覧ください。

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