ブログ Adjust、SKAN 4対応のSDKをリリース

Adjust、SKAN 4対応のSDKをリリース

Appleは、6月の世界開発者会議(WWDC)で発表したSKAdNetwork 4.0(SKAN 4)を、2022年10月24日にiOS 16.1とともに正式リリースしました。広範にわたるアップデートと新機能を備えたSKAN 4は、広告主にインストールに関するインサイトを提供すると同時に、広告・アトリビューション業界におけるプライバシー強化に対するAppleの展望を表しています。このニュースは業界を驚かせましたが、Adjustはこの数週間、新たに設計、開発、テストに取り組み、今回、SKAN 4に対応したSDKをリリースしました。最新のAdjust SDKバージョン4.33.0は、粒度が粗い(coarse-grained)conversion valueやlockWindow(ポストバック期間が終了する前にポストバックを送信するかどうかを示すboolean値)などのSKAN 4の主要な機能に対応しており、iOSユーザーからより詳細なインサイトを引き出すことができます。

今回のSDKアップデートは、業界がSKAN 4に完全対応するための4つの重要なステップのうちの1つです。この記事では、SKAN 4の4つのマイルストーンに焦点を当て、2023年、SKAN 4のマーケティングを成功させるための対策を紹介します。

SKAN 4の4つのマイルストーン

  1. iOS 16.1.1に更新していること:ユーザーはiPhoneをiOS 16.1に、iPadをiPadOS 16.1にアップデートしている必要があります。アップデートのタイミングを振り返ると、2022年半ば時点で、iOSデバイスの82%が2021年9月リリースのiOS 15を利用していました。よって、来年の上半期終わりまでには、ユーザーのほとんどがiOS 16.1に移行していることが予想されます。
  2. アプリを最新のAdjust SDKに更新していること: Adjustをご利用のiOSアプリ開発者は、AdjustSDKを最新バージョンの4.33.0にアップデートしていただく必要があります。オープンソースのSKAN 4対応iOS SDKの詳細は、Adjustヘルプセンターをご覧ください。
  3. 業界全体が採用していること: アドネットワークは、バージョン4のシグネチャーで広告に署名できるようにし、エコシステムのすべてのテクノロジーパートナーとSKAN 4のアプローチを定義して、理想的には粒度が粗いconversion valueに向けて最適化する必要があります。Meta(旧Facebook)はこれまで、SKAN 3ではconversion valueを24時間で固定し、conversion valueモデルの標準のほとんどを決めてきました。なぜなら、パートナー/ネットワークレベルでのアトリビューション設定ができなくなったことにより、アトリビューションが最も多い(または行っていた)ネットワークの設定を使うことが一般的になったからです。Metaを始めとして、多くのクライアントがその設定を採用しました。Googleはこの点で少し遅れをとっていることから、SKANをどのように導入し、解釈していくかが注目されます。また、Adjustは現在、Snap Inc.とSKAN 4の共同テストを行っており、次のステップの準備を急ピッチで進めています。
  4. 新たなインサイトを活用した戦略的かつ創造的なマーケティング:Adjustをご利用のお客様は、DatascapeとConversion Hubで利用できるAdjustのレポート可視化機能と追加設定により、豊富なインサイトを取得し、iOSキャンペーンにおいて戦略的な意思決定ができるようになります。Adjustでは現在、2023年はじめのリリースに向けてこれらのソリューションを開発中です。パートナーがSKAN 4をどのように導入していくかによって、最初の3つのマイルストーンを組み込みながらソリューションを形作っていきます。上記の新しいDatascapeのレポート機能は開発にもう少し時間がかかる見込みですが、ローデータによるレポート機能はより早くリリースする予定です。

今やるべきことは?:SKAN 4のマーケティングを成功させるためのヒントと最初のステップ

Adjust SDKを最新バージョンにアップデートすることに加え、業界全体でのSKAN 4導入に向けて戦略的にしっかり備えるための重要ステップを紹介します。簡単にまとめると、SKAN 4の新機能には以下のようなものがあります。

  • 2つの追加ポストバック:ポストバック1の計測期間がインストール後0~2日目に延長され、ポストバック2が3~7日目、ポストバック3が8~35日目に設定されます。
  • Conversion valueの粒度設定:Conversion valueの粒度が細かい値(従来の0〜63の値)と粗い値を低・中・高に付与できるオプションが追加されました。粒度が細かい値は、ポストバック1でのみ受け取ることができます。
  • クラウドの匿名性階層(crowd anonymity tiers):規模の小さいキャンペーンでも、アトリビューション情報/粒度が粗い値を受け取ることができるようになり、「null」になる可能性を最小限に抑えられます。クラウドの匿名性の1、2、3階層に割り当てられたインストールは、3つのポストバックをすべて受け取り(粒度の差あり)、階層0はポストバック1のみを受け取ることを念頭に置いておきましょう。
  • ソース識別子:SKAN 3ではキャンペーンIDは2桁でしたが、SKAN 4では最大4桁になり、名前がソースIDに変わりました。
  • lockWindow:各ポストバック期間内で、lockWindowを適用してランダムなタイマーを開始するタイミングを決定し、ポストバックの待ち時間を短縮することができます。基本的には、lockWindowを適用すると、ポストバック情報を早く受け取れるようになる代わりに、そのポストバック内で必要な情報が得られなくなることに注意してください。早くロックし過ぎても、ユーザーがまだ重要なイベントを実行していない可能性があります。
  • Webからアプリへのアトリビューション: Safariで表示される広告からApp Storeのプロダクトページに誘導するアトリビューションが可能になりました。

モバイルマーケターにとって最も重要な機能は、追加されたポストバックとconversion valueの粒度設定です。複雑さは増すものの、より多くのインサイトを得ることが期待できます。この機会に、ユーザーを粒度が粗い値にどのように割り当てて計測するかをご検討ください。ポストバック2とポストバック3では、粒度が粗い値が返されます。ポストバック1では、キャンペーンが粒度が細かい値を受け取るのに必要なプライベートのしきい値に達していない場合でも、粒度の粗い値を受け取れる場合があります。基本的に、これらの値は計測期間ごとに個別に割り当てることができるため、ユーザーの価値を区別して初期、中期、後期のアプリ使用状況のシグナルを得て、予測の精度向上に役立てることができます。たとえばサブスクリプションアプリでは、アプリ体験とジャーニーをより詳しく分析し、サブスクリプションの更新や解約について理解を深められるようになるでしょう。同様に、広告で収益化しているアプリの場合、継続率とアトリビューションをさらに効果的に計測することが可能になります。

今後は、抽出したデータを使って、どのようにLTVを予測するかを計画することが可能です。また、新しいconversion value設定を取り入れたマーケティング戦略も始めることができます。Conversion Hubは、粒度が粗い値を最大化し、業界のニーズを反映するために随時更新されています。この記事で紹介したヒントを基に、SKAN 4の新機能をフルに活用してマーケティングを成功させましょう。Adjustは今後も、ユーザープライバシーを重視しつつ、モバイルマーケターと開発者に最大限のインサイトを提供する次世代ソリューションを開発していきます。Adjustが掲げる「業界一包括的なiOSソリューションを提供する」というミッションへの取り組みに、2023年も引き続きご注目ください。

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