ブログ iOS 14以降のクロスプロモーション:IDFVとアトリビューションデータを活用

iOS 14以降のクロスプロモーション:IDFVとアトリビューションデータを活用

クロスプロモーションは、ハイパーカジュアルゲームで最もよく使用されているユーザー獲得の手法です。パブリッシャーと広告主の両方の役割を兼ねており、開発者やスタジオが複数のアプリを展開している場合に実施できます。このようなジャンルのゲーマーは、ゲーム業界全体の約2倍の広告を視聴し、約10倍のゲームをダウンロードしているというデータがあります。自社で複数のアプリを展開している場合、IDFAに頼らないユーザー獲得のエコシステムにおいても、iOS端末の広告識別子(IDFV)を活用することで確定的にターゲティングし計測することができるのです。

IDFVにより、ユーザーがオプトアウトした場合でもあらゆるクロスプロモーションキャンペーンからアトリビューションを実行できます。パブリッシャーのアカウント全体の成果を伸ばすクロスプロモーションは、今後のアプリリターゲティングに大きな役割を果たす可能性があります。

また、クロスプロモーションはオプトイン率の向上にも役立つことから、開発者にとって無視できない戦略です。

クロスプロモーション:ハイパーカジュアルゲームの広告主にとっての標準

離脱率の高いカテゴリーであるハイパーカジュアルゲームでは、プレイヤーの離脱を防ぐために、複数のプロモーションにわたって広告を配置することが一般的です。プレイヤーがユーザージャーニーの離脱ポイントに近付くと、パブリッシャーは自社で取り扱っている他のゲームの広告をプッシュします。それによって、自社アプリのポートフォリオ全体のユーザーライフサイクルが伸び、収益化を図る期間も長くなります。特定のスタジオの全体的な可視性を高め(ダウンロード数が多いほどアプリストアでのランキングが高くなるなど)、プレイヤーに常に新しいコンテンツを提供してユーザーベースを維持することで、価値を生み出すという効果もあります。

クロスプロモーション広告を配信することは、ハイパーカジュアルの一般的な収益化方法であるペイドインプレッションが発生する広告枠が少なくなることを意味します。しかし、ポートフォリオレベルでの平均継続率を向上させることができれば、クロスプロモーションの必要性が低くなり、ペイドインプレッションのための枠がより多く確保できます。ポートフォリオ全体の継続率が5%増加すると、収益が30〜100%増加します。

パブリッシャーは、クロスプロモーションとペイドインプレッション間の収益が最大化するバランスを見つけることが大切です。

もう1つの重要な差別化要因は、クロスプロモーション向けに多くのインベントリーを所有していると、オプトインの点で有利であるということです。Adjustのデータによると、ユーザーは同じ会社が開発した別のアプリでもユーザー同意をする可能性が高いようです(ネットワーク平均27.35%に比べて52.84%)。 オプトインしたクロスプロモーションユーザーの場合、ターゲティング広告を配信してクロスプロモーション広告の全体的なシェアを徐々に減らしていけるため、平均CPIが高くなります。

クロスプロモーションで広く使用されているIDFVは、一開発者によって全アプリに割り当てられるコードです。Appleのデバイス上で使用されるアプリの開発者が同一である場合、同一のIDFV値が割り当てられます。IDFVは、ユーザーが広告トラッキングをオプトアウトした場合でも取得できるため、iOSでクロスプロモーションキャンペーンを実施する場合に重要です。IDFVがトラッカーURLで渡される限り、iOSキャンペーンの正確なアトリビューションデータをマーケターに提供できます。

これは、Appleによってユーザーのデバイスにランダムに割り当てるデバイスIDであるIDFAとは明らかに異なります。広告主は、オプトインしたユーザーのデータをIDFAを使用して計測し、カスタマイズされた広告を配信できるようにします。IDFAはデバイスレベルで割り当てられる値ですが、IDFVは各パブリッシャーに属するすべてのアプリを識別し、そのパブリッシャーのすべてのアプリがアンインストールされると無効になります。

ポストIDFA時代のクロスプロモーション:IDFVが重要な理由

IDFVには引き続きアクセスできるため、複数のアプリを展開するパブリッシャーは、クロスプロモーションを継続するか、戦略を変更してIDFVをさらに使用するかを検討できます。

IDFVは、iOS 14が発表されるかなり前からクロスプロモーションに使用されてきました。IDFVでリターゲティングキャンペーンを実施し、パブリッシャーアカウント内の他のアプリでアクティブな休眠ユーザーに再エンゲージすることで、IDFVをさらに効果的なリターゲティングキャンペーン機能に活用できます。開発者は、効果的にクロスプロモーションを実施できる一連のアプリを成長させることを目指しているため、今後スタジオの買収や合併が起こる可能性があります。重要なのは、IDFVを使用するとユーザー獲得キャンペーンを確定的にターゲティングおよび計測することができ、Adjustからリアルタイムのアトリビューションを取得できるということです。

ハイパーカジュアル以外のクロスプロモーション:他のアプリカテゴリーに応用できること

クロスプロモーションは、離脱率が高い傾向があるハイパーカジュアルゲームの開発者にとって最も効果的な手法です。ゲームの仕組みがシンプルであることから、プレイヤーにコンテンツを継続してプレイしてもらうためのゲーム開発も比較的容易です。クロスプロモーションは、アプリユーザーが複数のアプリを展開するパブリッシャーの他のアプリに興味を持ち、エンゲージする可能性が高いかどうかが鍵です。

たとえば、洋服の販売を主な目的としているEコマースアプリのパブリッシャー が、開発中、買収済み、あるいは運用中の美容関連アプリがあるとします。この場合、クロスプロモーションは非常に効果的なユーザー獲得手法です。同様に、フィットネスアプリのパブリッシャーが同一カテゴリーである瞑想アプリや食事管理アプリを持っているとしたら、クロスプロモーション戦略において非常に相性がいい傾向にあります。

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