ブログ 4月26日の AppTrackingTransparency 施行に向けて

4月26日の AppTrackingTransparency 施行に向けて

4月20日のAppleイベント「Spring Loaded 」で発表されたとおり、4月26日からiOSアプリのAppTrackingTransparency (ATT)を有効にする必要があります。IDFA取得に関するポリシーの変更がいつから施行されるか長い間不明でしたが、ついに具体的な日付が明らかになりました。

この数ヶ月間、Adjustは広告主やパートナーとこの件に関してさまざまな協議をしてきました。そして、iOS 14.5リリース後のエコシステムにおいて、広告が縮小することはないものの、確定的データの割合が減少するため、広告効果が低下する可能性があるという結論に至りました。

しかしAdjustは、広告が引き続きモバイルエコシステムの重要な要素であるため、MMP(モバイル計測プロバイダー)もこれまでと同様に利用されるのではないかと考えています。新ルールの導入に合わせて、iOS 14リリース後もAdjustがどのようにお客様の成長を支援していくかをご説明するため、iOS 14の最新ガイドとソリューションをまもなく公開する予定です。併せまして、iOS 14のリソースセンターもご覧ください。

対策のための重要なステップ

  • Adjustのお客様は、App Storeにアプリを提出する前に、Adjust SDKを4.28以降にアップデートすることを推奨します。
  • Adjustアカウントのオーナーは、お送りしているメールより「確率的アトリビューション(Probabilistic Attribution)」または「拡張プライバシー計測(Extended Privacy Measurement)」のいずれかからアトリビューションプライバシーモデルを選択してください(将来的に管理画面からの設定も可能になります)。
  • Adjustのconversion valueシステムでSKAdNetworkコンバーションスキーマを設定し、意図したとおりに動作することを確認してください。

Adjustがサポートできること

Adjustはこの変更が発表された当初から、高いユーザー同意率を得ることが競争優位性の鍵であり、MMPは引き続き同意したユーザーを確定的にアトリビュートできると考えていました。

MMPを利用することで、広告主はアドネットワークへの配信を含むconversion valueの設定を管理することもできます。これは、SKAdNetworkが進化し改善されるにつれてますます重要になります。

SKAdNetworkのデータが返されると、MMPを通じて1つのソースからすべてのSKAdNetworkを集計してエクスポートできるようになります。さらに、オーバーヘッドなしですべてのアドネットワーク間にデータの整合性を保つことができます。Adjustは、SKAdNetworkソリューションはすべてのチャネルを横断して最適化・標準化されるべきであるという考えから、業界大手のプレイヤーやパートナーと協力してソリューションの開発に取り組んできました。

ユーザー獲得と収益化においてiOS 14.5が広範に与える影響

IDFAが取得できなくなると、キャンペーンでユーザーがどう行動するかを把握するのが難しくなり、SKAdNetworkに依存しているマーケターは、各チャネルのROIやROASを正確に確認できなくなります。Adjustのアトリビューションプライバシーモデルを使用すると、このデータを引き続き確認できるようになりますが、IDFAの取得率が下がることから精度が全体的に低下します。

現在、ユーザー獲得は正確なキャンペーンデータに基づいて行われているため、マーケターは予算を投入すべきチャネルとパフォーマンスを最適化する方法を把握できます。0日目/1日目の継続率やユーザーのLTV、ROI、またはROASなどの特定のKPIが使用されるのが一般的です。

中には非常に小さいROIのマージンでキャンペーンを運用するケースがあり、これらの指標はすべて具体的なデータを必要とします。ほんの数パーセントの範囲で、どこに予算を投入し、どこでスケールダウンするかを決定することもあります。

SKAdNetworkは前述のKPIのいずれもサポートしないため、キャンペーンパフォーマンスに関する具体的なインサイトの取得を妨げてしまいます。これまでと同じように広告配信ができたとしても、その正確性と効率性が低下します。

Adjustではこれらの問題に取り組み、広告主のマーケティング運営への影響が最低限に抑えられるよう、Appleのプライバシーポリシーに準拠したソリューションをご用意しています。ATTとSKAdNetwork、アトリビューションプライバシーモデルを組み合わせて、お客様が変更に対応できるようサポートします。

Adjustが、トラッキングに対するユーザー同意を得ることがアプリマーケターにとって大きなプラスになると考えるのはこのためです。高いオプトイン率を出している広告主は、キャンペーンごとのKPIをしっかりと把握できるため、手元にあるツールをすべて活用してより効率的に最適化ができます。

非アプリ間計測に与える影響

多くのマーケターは、Eメールやインフルエンサー、Webサイトバナー、SMSキャンペーンまたはQRコードを使用して、Webとアプリ間(またはアプリ間以外)のキャンペーンを実施しています。では、iOS 14はこれらのキャンペーンのアトリビューションに対して、どんな影響があるのでしょうか?

簡単に述べると、ユーザーがオプトインしない場合、iOS 14はこれらのキャンペーンのパフォーマンスを計測するためのソリューションを提供しません。Appleのガイドラインによると、ユーザーが同意しない場合は、SKAdNetworkがアトリビューションデータを受け取る代替的な方法になります。しかし、現時点では、SKAdNetworkはWebとアプリ間のキャンペーン(あるいはアプリ間以外のあらゆるキャンペーン)をサポートしていません。

この場合、Adjustはアトリビューションプライバシーモデルを使用して非アプリ間キャンペーンを計測します。

4月26日 チェックリスト

マーケティングへの影響を最低限に抑えるため、以下のポイントをご確認ください。

  1. App Storeにアプリを提出する前に、Adjust SDKを4.28以降のバージョンにアップデートする。
  2. 高いオプトイン率を維持するために、ATTプロンプトをサンドボックス環境でテストし、プロンプトが公開された後もテストを繰り返せるようにしておく。
  3. SKAdNetworkのコンバーションスキーマを設定する。
  4. メディアソースを慎重に選択する。iOS 14.5のリリース後は、これまでの実績を踏まえ、お客様にとって重要なトラフィックソースを優先的に、なるべくスケールできるものを選択することを推奨します。
  5. すべてのチャネルで、SKAdNetworkを広告成果請求のデフォルトに設定してみる。

iOS 14.5の変更に関する詳細や、ご不明な点については、Adjustのテクニカルアカウントマネージャーまたはカスタマーサクセスマネージャーまでお問い合せください。

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