2019年4月30日
ユーザーレベルでの広告収益: ironSourceとの連携

このたびAdjustは、メディエーションプラットフォームであるironSourceとの新しい取り組みにより、ユーザー単位による広告収益計測を実現しました。マーケターはこのデータを用いて、アプリ内広告へのユーザーエンゲージメントと広告収益をより深く理解することができます。
当機能の概要についてはブログで説明しているため、ここでは、ユーザーレベルの広告収計測のロジックと設定方法についてご紹介します。
Adjustの「ユーザーレベルでの広告収益」計測のロジック
ユーザー単位で広告収益を計測するために、API経由でironSouceからデータ(デバイスから発生した広告収益)を受信します。ironSourceにリクエストが送られると、アプリ毎に収益合計がダッシュボードに表示されます。各デバイスに対するデータは以下のとおりです。
- ユーザーが1日に閲覧したインプレッション数
- 発生した収益額(および通貨)
ユーザーレベルで広告収益の計測が有効化されると、Adjust管理画面に広告収益、広告インプレッション数、インプレッション1,000回あたりの広告収益額 (広告RPM)という3つの新しいKPIが表示されます。これを確認することで、各ネットワークの収益合計を把握したり、キャンペーンごとに照合することが可能となります。
ユーザーレベルでの広告収益の設定
*ユーザーレベルでの広告収益は、追加パッケージとして提供されている機能です。お申し込み希望の方は、Adjustのセールスチームまでお問い合わせください。
広告収益の申し込みが完了したら、ironSource からのデータを受信するために、アカウントの連携を行います。
Adjust管理画面のメニュー(Menu) > 連携広告アカウント(Partner Ad Accounts)へと進んでください。
画面上部に、ironSource のメニューが以下のように表示されます。これをクリックして、パートナー設定を行ってください。

このメニューでは、以下のような項目を設定することができます。
- シークレットキーとリフレッシュトークンを入力してください
設定が完了すると、Adust管理画面上に以下の3種類の広告収益のデータがKPIとして表示されます。
- 広告インプレッション数
- 広告収益
- Ad PRM(インプレッション1000回あたりの広告収益額)
ironSourceアカウントに属するすべてのアプリのKPIが、合計レポートに表示されます。
これらの新KPIは、自社アプリにより獲得したユーザーがアプリ内広告に接触したことで(広告インプレッション)広告収益を生み出したことを示す指標です。尚、レポートに表示されるKPIは、ユーザーのアトリビューションソースに紐付けられています。
BIシステムにデバイス毎の収益データを転送したい場合は、Adjustのローデータオプションを使用してください。いずれの場合もプレースホルダーの {currency} と {revenue} を使用してください。収益に貢献した広告インプレッションのローデータを転送したい場合は、プレースホルダー {ad_impressions_count} を使用してください。
プレースホルダーの使用方法
- リアルタイムコールバックにより、新しいトリガーである「Ad Revenue」を受信します。Adjustのバックエンドは、このデータを1日に1回、指定のURL へ送信します。広告収益の情報を受信するには、そのトリガーであるプレースホルダーの{currency} と {revenue} を用いると、それらの特定の情報が渡されます。この「Ad Revenue」のほかにインプレッションの情報も必要となりますが、プレースホルダー{ad_impressions_count} を用いることによって取得が可能です。
- CSVオプションを使用の際は、広告収益イベントを追加でエクスポートすることが可能です。上記と同様に、プレースホルダー {revenue}、{currency} をご使用ください。
設定方法や機能に関するご質問については、担当の営業、アカウントマネージャーまたはsupport@adjust.comまでお問い合わせください。