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ソーシャルメディア マーケティング ミームのすべて

ソーシャルメディアミームは、オーディエンスにエンゲージしてブランド認知を向上させ、新たなユーザーを獲得するための効果的な方法です。ミームはソーシャルメディアコンテンツという形で、ユーモアや親近感を通してポジティブなブランドイメージを作り出します。しかし、ミームをマーケティングに活用するには注意しなければならない点があり、ミームで若い年齢層のオーディエンスから人気を集めるには、そのための必要な手順を踏む必要があります。このガイドでは、ソーシャルメディアマーケティングにおけるミームについて説明し、ソーシャルメディア戦略にミームを取り入れる方法を紹介します。

はじめに:ミームとは?

「ミーム(meme)」とは、生物学者のリチャード・ドーキンス氏が1976年の著書『利己的な遺伝子』の中で作った用語です。行動または様式的なトレンドが人から人へ模倣されながら文化を形成していくものとして定義されています。しかし多くの場合、この用語はオンラインコンテンツと関連付けられています。ここでいうミームとは、厳密にはインターネットミームと呼ばれています。分かりやすく説明すると、インターネットミーム(Internet meme)はインターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディアのことで、特定のオンラインコミュニティ内で注目されるユーモラスなソーシャルメディアコンテンツのことです。ミームの投稿は、さらに別のミームのテンプレートとして使われることがあります。

Z世代とミレニアル世代の行動トレンド調査を専門とする「Youth Pulse Inc.」によると、18〜20歳のユーザーの56%がソーシャルメディアでミームのアカウントをフォローしており、さらに13〜36歳のユーザーの75%がミームを友達にシェアしていることが分かりました。

ソーシャルメディアではあらゆるタイプの形式のミームが見られ、最も多いのが短い文が添えられた画像や動画です。どのソーシャルメディアチャネルにおいても、数え切れないほどのミームが投稿されており、ありとあらゆるコミュニティでミームが使われています。特に「Reddit」で有名なコミュニティには、WholesomeMemesProgrammerHumorHistoryMemesなどがあります。ユーザーがどのようにオーガニックにミームを生み出しているかを知ることは、このタイプのオンラインコンテンツの文化やバイラリティを理解するのに役立ちます。

ブランドがソーシャルメディア マーケティング ミームから得られるメリット

  • 優れた費用対効果:ソーシャルメディアでミームを投稿するには、ミームの作成にかかる時間以外には何の費用もかかりません。それだけでなく、ミームがバズり話題になるという可能性もあります。

  • エンゲージメントの向上:ミームを使うことで、単なるセールスコピーだけでなくユーザーが楽しめるコンテンツを提供でき、フォローしたくなるソーシャルメディアアカウントを作ることができます。効果的なミームはオーディエンスにエンゲージし、アカウントへのトラフィックを促進して新たなフォロワーをもたらします。

  • ブランド認知の向上:ミームはフォロワーのブランド認知を向上させるのに非常に役立ちます。ユーモアや親近感のあるコンテンツを通して、企業のコアバリューや、信頼できる企業だということをユーザーに伝えることができます。

  • ユーザー生成コンテンツ(UGC*)が増える:人の行動などを真似るミームの性質により、適切なオーディエンスにミームをシェアできれば、ブランドと関連性のあるUGCが急激に増える可能性があります。

    *UGC(User-generated-content:ユーザー生成コンテンツ):消費者によって作成された写真や動画、レビュー投稿などあらゆるコンテンツのこと。特にSNS上の投稿では、洋服やコスメ、レストラン、観光地の紹介等、幅広い種類のUGCが作成されている。

ソーシャルメディアチャネルを横断してミームを使用する:8つの効果的な活用方法

1. ミームのリスク評価

ソーシャルメディアでユーモアを交えた投稿をするのには、常にリスクがつきものです。意図したジョークをユーザーが理解してくれなかったり、最悪の場合、それに腹を立ててしまったりする可能性もあります。よって、常にミームのリスクを評価し、使用するユーモアが企業のメッセージと合致するようにしましょう。

さらに、ミームを理解するのに必要なコンテクストについても注意を払うことが大切です。そうすることで、ソーシャルメディアマーケティングチームは時間とともにオーディエンスの求めるものをより深く理解できるようになります。

2. UGCの活用

UGCは、ユーザーらしさが無限に表れ、ブランドへの愛着心を示すものです。マーケターにとっての理想的なシナリオは、ソーシャルメディアコミュニティ自体がミームコンテンツを生成してくれることです。ミームを生成してくれたフォロワーは、企業がそのコンテンツを大切にしていることを好意的に感じ、ブランドの親和性が高まります。

これらのミームは、まさにソーシャルメディアマーケターがエンゲージしようとしているユーザーによるものであるため、ユーザー生成コンテンツを観察することで多くを学び、ブランドに対するユーザーの感情に関するインサイトが得ることができます。

3. 頻度

ミームはトラフィックの促進と新規フォロワーの取り込みに非常に効果的であるものの、投稿頻度には留意する必要があります。このタイプのコンテンツは、アカウントを過飽和状態にしてしまう可能性があるためです。理想的な投稿頻度は、アプリの特徴やエンゲージしようとしているコミュニティのタイプによって異なります。さらに、ミームを生成し過ぎると、ユーザーの投稿を妨げてしまう可能性があります。UGCはソーシャルメディアマーケティングにとって貴重なアセットであるため、ユーザーが真似するようなミームを投稿するのが理想的なシナリオと言えるでしょう。

4. ソーシャルメディアミームの意味を理解する

Know Your Memeは、人気のミームを記録し、その意味を説明する無料のウェブサイトです。ソーシャルメディアマーケターは、このサイトを使ってミームが出来たきっかけや関連情報を知ることができます。一般的には、あるミームについてよく知らず、このサイトで調べる必要があるようであれば、それは理想的なミームではないかもしれません。しかし、関わりを持ちたいミームにアカウントがタグ付けされた場合や、タグを外した方がいいかどうかを調べたい場合は、このサイトが役立ちます。

5. ミームと他のオリジナルコンテンツを組み合わせた戦略をとる

ミームと他のタイプのオリジナルコンテンツを組み合わせて、オーディエンスを飽きさせないようにすることが重要です。ミーム、動画、UGCやプロモーション特典など、さまざまなコンテンツを用いることで効果的な戦略が実施できます。

6. 製品の押し売りをしない

ミームは、ユーザーをコミュニティの一員として招き入れることができた時にその真価を発揮します。ミームを行動喚起として使用すると、ユーザーはこれを不誠実だと感じる可能性があり、ソーシャルアカウントでユーモアのあるミームを投稿する意図から外れてしまいます。

7. ミームを再利用する

ミーム文化の中心は「真似する」ことにあり、新しいミームでユーザーの注目を引くよりも、人気のミームをターゲットオーディエンスに向けて再利用する方がはるかに簡単です。成長させたいソーシャルメディアチャネルを時間をかけてブラウジングし、どのミームがどこで話題になっているかを把握しましょう。

8. ブランド特有の用語を使う

ブランドに関連付けられた用語をモバイルアプリで使っている場合、ユーザーにエンゲージし、活気あるコミュニティの一員として感じてもらうのに有効です。特に、ゲーム内通貨や独自のキャラクター名があるモバイルゲームがこれに該当します。

マーケティングでミームを活用:アプリカテゴリー別の例

ミームのバイラリティを活用したソーシャルメディア戦略の立て方を学ぶ一番の方法は、人気のミームに注目することです。以下は、モバイルアプリマーケティングチャネルをまたいでシェアされている効果的なミームの例です。

エンターテイメントアプリ

Netflix

Statisticaのレポートによると、エンターテイメントストリーミング大手のNetflixは、2020年の第3四半期時点で世界中に1億9,500万人の課金ユーザーを擁し、米国が7,300万人を占めています。同社のTwitterアカウントのフォロワー数は980万人以上で、人気のNetflixの番組や映画に関連したミームを多くシェアしています。今月、Netflixは「サバイバー」の宣伝として星座占いに関するミームと、Netflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」の画像を使ったジリアン・アンダーソンのミーム、さらにアダム・ドライバーの誕生日ミームなどを投稿しました。

こうしたミームの活用から、Netflixが自身のオーディエンスをよく理解していることが分かります。例えば、アダム・ドライバーは「サタデー・ナイト・ライブ」「マリッジ・ストーリー」「スター・ウォーズ」で人気の役を演じたことから、近年話題のミームによく使われています。

Amazonプライム・ビデオ

Amazonプライム・ビデオは世界中に1億5,000万人 以上のユーザーと、1,460万人のFacebookフォロワーを擁しています。Netflixと同様の戦略で、Amazonプライム・ビデオは同プラットフォームで現在視聴可能な映画やテレビ番組に関連したミームをシェアしています。恋愛関連の『デスパレートな妻たち」のミームから「フューチュラマ」のフライを使った共感を得やすいダイエット関連のミーム、さらに「シュレック」のファークアード卿が登場するロックダウンに関するものまで、さまざまなミームが存在します。

これらのミームには、特定の番組や映画がAmazonプライム・ビデオで視聴可能だと明示的には書いてありませんが、ファンの間で話題になるきっかけを作り、ユーザーをストリーミングプラットフォームに誘導する役割を果たします。

ファッションアプリ

Poshmark

Poshmarkは、ユーザーが新品または中古のファッションアイテムを売買できるソーシャルコマースマーケットプレイスです。アプリには6,000万人以上のコミュニティメンバーが登録しており、1億点以上のアイテムが売られています。同社のTwitterアカウントのフォロワー数は現在12万人以上で、Poshmarkはミームを頻繁にはシェアしないものの、マーケティング戦略にミームを取り入れることでエンゲージメントが増加し、自社のチャネルにユーモアをもたせることに成功しています。

Depop

Depopは、ユーザーがユニークな中古アイテムを売買できるファッションマーケットプレイスアプリです。同社のアプリには2020年5月時点で200万人以上のアクティブユーザーがおり、特にZ世代のユーザーから人気を得ています。Depopのソーシャルメディアチャネルには多くのミームが投稿され、マーケットプレイスの文化やファッショントレンドに関連するエンゲージメントを促進しています。DepopのTwitterアカウントの現在のフォロワー数は15万5,000人以上です。

モバイルゲーム

クラッシュ・ロワイヤル

「クラッシュ・ロワイヤル」は、Supercellが開発したフリーミアムモデルのゲームです。リアルタイム型の同戦略ゲームには、カードゲーム、タワー防御ゲーム、オンラインの対戦アリーナなどがあります。クラッシュ・ロワイヤルのようなモバイルゲームは、ゲーマーが共感できるミームをソーシャルメディアでシェアできます。同ゲームのInstagramページには現在380万人のフォロワーがいます。

活発なコミュニティがあるモバイルゲームには、ソーシャルメディア上にミームのファンページがある場合があります。例えば、InnerSlothが開発した人気のマルチプレイヤー型オンライン ソーシャル ディダクション ゲーム「Among Us」の非公式ミームページには39万4,000人のフォロワーがいます。

フィットネス・健康アプリ

8Fit

8Fitは、食事プラン、エクササイズ、栄養ガイドを提供するフィットネスアプリです。Instagramの投稿では、エクササイズのアドバイス、自分の体に自信を持つためのメッセージ、栄養に関する情報などの他にも、親近感やユーモアを交えたミームがシェアされています。8FitのInstagramフォロワー数は70万人です。

8FitのソーシャルメディアチームはTwitterでも同様のアプローチを取っており、健康やフィットネスに関する実践的なアドバイスの他に、時折共感を得やすいミームが投稿されています。

このガイドが役に立ったら、モバイルファッションアプリのソーシャルメディアマーケティングに関する記事も併せてご覧ください。また、アプリの広告戦略 (英語のみ)および効果的なプッシュ通知マーケティング戦略の構築方法もご覧ください。

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