粗いconversion valueとは

用語集 粗いconversion valueとは

粗いconversion valueとは

粗いconversion value(略称:CCV)は、SKAdNetwork(SKAN)4で導入された新しいタイプの「粗い粒度の」conversion valueです。SKAN 4の3つのポストバックのそれぞれで利用可能で、低(low)・中(medium)・高(high)の3つの値のいずれかを設定できます。

iOS 14以降のすべてのSKANバージョンと同様に、conversion valueはマーケティングとキャンペーンのパフォーマンスを計測するための唯一の方法です。Conversion valueにマッピングされていないイベントや条件は、ポストバックされません。粗いconversion valueは、ユーザープライバシーを保護しつつ、シグナル、インサイト、データを受け取るために活用できるもう1つのメカニズムです。

SKAN 4のマーケティング戦略として、3つのポストバックでできるだけ多くの情報を受け取るために最適化することが必要です。細かい(Fine)粒度のconversion valueと粗い粒度のconversion valueの両方を使用して、うまくマッピングを設定しましょう。

粗いconversion valueと細かいconversion valueの違い

SKAN 4がリリースされるまで、iOSのconversion valueは、現在「細かいconversion value」と呼ばれている元の64(0〜63)の値のみでした。SKAN 4では、粗いconversion valueが導入され、3つの計測期間すべてにマッピングを設定できるようになり、3つのポストバックそれぞれから1つの値を受け取ることができます。2つ目と3つ目のポストバックでは、細かい値は使用できません。これは、インストール後3〜35日目の計測で得られるベストケースは粗いconversion valueであることを意味します。

細かいconversion valueは、2進数では00000〜111111、10進数では0〜63の6ビットの下流の指標に対応します。6ビットの情報を含む6桁の2進数のビットは、1が「ON」、0が「OFF」のようにそれぞれスイッチのように考えることができます。つまり、イベントがトリガーされるたびにその代表値「0」は「1」になります。細かいconversion valueの場合、最大64の個別のconversion valueをマッピングできます。

通常これらは、イベントもしくは一連のイベント、キャンペーンパフォーマンスの計測やTLVの予測において重要であると開発者/広告主が特定したその他の傾向にマッピングされます。デバイスから送信されるポストバックには、計測期間中にトリガーされた最新のconversion valueが含まれます。細かいconversion valueは、計測期間1(1〜2日)のアクティビティに基づいて1つ目のポストバックでのみ利用可能で、特定のプライバシーのしきい値が満たされた場合にのみ受信されます。

粗いconversion valueでは、3つの値(低・中・高)にマッピングでき、3つの計測期間すべてにマッピングが可能です。細かい値と同様に、これらは特定のプライバシーのしきい値/クラウドの匿名性の要件が満たされた場合にのみ送信されます。細かい値のしきい値が満たされなかった場合、1つ目のポストバックで粗い値を受け取る可能性があります。この際「null」を受け取る場合があることに留意してください。

以下のチャートは、達成されたクラウドの匿名性の階層(1〜3)によって、3つのSKAN 4のポストバックがそれぞれ何を受け取るかを示しています。

SKAN 4で粗いconversion valueを使用する最適な方法

粗いconversion valueは、一度にひとつの計測期間にマッピングする必要があります。各期間で注目すべきシグナルやイベントは異なります。なぜなら、顧客生涯価値(LTV)を示すイベントやKPIに関連付けられたイベントは、ユーザージャーニーのさまざまな段階で変化するからです。また、最初の計測期間で得たシグナルによっても見るべきイベントは変わります。

Adjustでは、最初の期間に3つのconversion value(低・中・高)をマッピングし、エンゲージメントのシグナルをテストすることをおすすめしています。2番目の期間では、エンゲージメントのシグナルを確認するマッピングを行い、3番目の期間では、LTVを計測するためにマッピングを行いましょう。

SKAN 4の粗いconversion valueとマッピングについては、ブログ記事「SKAN 4をマーケティングに最大限活用する方法」をご覧ください。

粗いconversion value、SKAN 4とAdjust

AdjustのiOSおよびSKAN計測ソリューションの一部であるConversion Hubを使用することで、マーケターは、最適化されかつアプリの特長にカスタマイズされたconversion valueを作成できます。Conversion HubはSKAN 4対象に設計されており、細かいconversion valueと粗いconversion valueの両方のマッピングや、lockWindowなどの機能が利用できます。

SKAN 3またはSKAN 4の計測方法、盤石なconversion value戦略の構築方法、iOSでのキャンペーンを効果的かつ効率的に最適化する方法については、Adjust担当者までお問い合わせください。またAdjustにご興味のある方は、お気軽にデモをお申し込みください

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