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ディープリンク入門:決定版ガイド

今日のモバイルマーケターが潜在的なアプリユーザーについて検討する際、避けることができない課題がユーザーの集中力低下(英語)と、シームレスかつ確実にナビゲートできるオンラインジャーニーの必要性です。エンゲージメントを維持し、コンバージョン率や継続率などの成長に欠かせないKPIを促進するには、ユーザー体験を簡素化して問題を取り除くことが重要となります。

広告主は、ディープリンクを中核としたモバイルアプリのマーケティング戦略でアプリ内の特定のコンテンツにユーザーをスムーズに誘導し、ユーザー体験を効率化および最適化しています。

重要:2025年8月、GoogleはFirebase Dynamic Linksのサービスを正式に終了しました。これに伴い機能提供が停止され、新しいリンクの作成はできなくなっています。

詳細については、Firebase Dynamic LinksからAdjust TrueLinkに切り替える方法をご覧ください。

ディープリンクがマーケターにとって強力なツールとなるのは、これが広告、モバイルサイト、プッシュ通知、ソーシャルメディアなど、さまざまなプラットフォーム、環境、ソースから、ユーザーをアプリに動的に誘導する手段だからです。しかし、マーケティング担当者にとっても、ユーザーにとっても、すべてのディープリンクが同じように機能するとは限りません。ディープリンクの効果と成功は、「見た目(リンクの長さとブランディング)」と「普遍性(1つのリンクを複数のプラットフォームで利用できるかどうか)」によって左右されます。

このガイドでは、ディープリンクの基礎と応用から、そのメリット、効果的な活用方法、計測を成功させるためのアプローチについて説明します。

ディープリンクと通常のリンクの違い

ディープリンクの例

モバイルゲームアプリの休眠ユーザーを呼び戻すため、リマーケティングキャンペーンにディープリンクを使用します。このキャンペーンでは、リエンゲージメント対象となるグループにゲーム内通貨を無償提供します。対象グループのデバイスにディープリンクを記載したプッシュ通知が送信され、ユーザーがこれをクリックすると、アプリ内の特典ページに直接遷移して通貨を受け取ることができます。また、この特典ページに配置された行動喚起(CTA)ボタンによって、ユーザーがそのままゲームアプリをプレイできるようにします。

ディープリンクを理解する

ディープリンクの仕組み

ディープリンクは、モバイルサイトやWebサイト、広告などの外部ソースからユーザーをアプリ内の特定のコンテンツに直接誘導するテクノロジーです。ディープリンクでアプリに直接アクセスするという体験を最適化することで、興味のあるコンテンツに即座にアクセスしたいという今日のニーズに応え、効率化されたユーザージャーニーを提供します。

広告を比較した場合、アプリ内の特定の場所へ直接誘導するディープリンクを含むものと、アプリのホームページへのリンクを含むものでは、ユーザー体験に違いが出ることが明らかになっています。特定のコンテンツに関心があるユーザーは、自らコンテンツを探すのではなく、直接移動したいと考えます。ユーザーの負担を取り除いて効率性を高めるディープリンクを使用すれば、エンゲージメントを維持するだけでなく、ユーザーをアプリ内に誘導してコンバージョンに導くことができるのです。

ディープリンクURLの構造

マーケターや開発者は、URLスキームにカスタムパラメーターを使用するだけでディープリンクを設定できます。URLスキームとは、特定のアクションを処理するためにアプリが使用するカスタムプロトコルです。ディープリンクはユーザージャーニーを簡素化する一方、バックエンドでの処理がやや多く、設定に関する判断が重要となります。選択するディープリンクの種類から、リンクのURLの表示方法まで、初期の設定には慎重な意思決定が不可欠です。

ディープリンクの種類

ディープリンクの主な選択肢には「ダイレクトディープリンク」、「ディファードディープリンク」、「コンテクスチュアルディープリンク」があり、選択した種類によって機能が多少異なります。

  • ダイレクトディープリンク :ユーザーがアプリをインストールしている場合、アプリ内の特定のコンテンツに誘導します。アプリをインストールしているユーザーのみをターゲットにできるため、特にリターゲティングに役立ちます。
  • ディファードディープリンク :アプリがインストールされていない場合にユーザーをApp Storeに遷移させ、インストールが完了してアプリを開くと、アプリ内の指定されたコンテンツにリダイレクトします。ディファードディープリンクは、Adjustのような高度なディープリンクソリューションを使用する場合にのみ利用でき、ソフトウェア開発キット(SDK)の連携により実装されます。
  • コンテクスチュアルディープリンク :リファラーソース(ユーザーが遷移する元となったページ)などのユーザージャーニーに関するより詳しい情報を返す、マーケターによって追加されるパラメーターを含むリンクで、コンテンツ配信のパーソナライズとデータ計測の強化を可能にします。この情報はリンクのカスタムパラメーター内に保存されます。

その他のディープリンク関連用語に「フォールバック」がありますが、これはPCユーザー向けに特別に構築されたディープリンクを指します。フォールバックはユーザーをアプリストアに遷移させてアプリのダウンロードを促す代わりに、企業のホームページやブランドのWebサイトなど、指定したページへユーザーを遷移させます。リダイレクトはモバイルユーザーが対象であり、少し異なる仕組みで機能するため、フォールバックを適用すると、ストアのデフォルトのリダイレクトとフォールバックパラメーターが上書きされます。

Adjustの包括的なディープリンクソリューション「TrueLink」を使用すると、上記のディープリンクの種類をすべて活用して、ユーザーがブランドやアプリとエンゲージする際に最適な体験を提供できます。

ダイレクトディープリンク、ディファードディープリンク、フォールバックの違い

短縮ディープリンク、ブランドディープリンク

すべてに応用できる万能なディープリンクは存在しません。キャンペーンに最適なリンクのタイプを決定したら、リンクをどのように実装し、ユーザーにどのように表示するかを検討します。

リンクのURL構造の目的は、ユーザーを意図した遷移先に誘導するだけではありません。最も効果的に設定して、リンクが公式のものであり、信頼できることを示す必要があります。ディープリンクを短縮してブランディングすれば、ユーザーはリダイレクト先を信頼できます。ユーザーにリンクの安全性を示し、ブランドの一貫性を維持して信頼につなげることが、クリック率の向上に繋がります。

Adjustの「TrueLink」のような次世代のディープリンクソリューションを活用すれば、ディープリンクを短縮したり、ブランド名を入れることが可能となります。ショートリンクは文字数制限に準拠しており、簡単に編集できるほか、単一のURLまたはQRコードを異なるキャンペーンタイプを横断して使用できます。ブランドリンクは、ブランド名などの目立たせたいキーワードや名称を含むリンクで、ブランドの認知度とリンクの信頼性を高め、エンゲージメント率の向上につなげるものです。TrueLinkでは、ブランドドメイン(brand.go.linkなど)を使用できるほか、企業のエンタープライズドメイン(abc.brand.comなど)で動作するように設定できます。

効果的な活用方法として、リンクを短かくしてブランド名を入れ、両方のメリットを合わせて実現します。例えば、「https://yourbrand.go.link/abc123」のようなリンクを作成するとよいでしょう。

また、ショートリンクにカスタムのサフィックス(brand.go.link/SummerSale2025など)を追加して、エンドユーザーにさらなる情報を提供できます。さらに、ブランドやユースケースに合わせてQRコードのスタイル、色、枠、ファイルタイプを変更し、カスタマイズすることも可能です。TrueLinkでは、ソーシャルリンクプレビューをリンクレベルでカスタマイズして、リンクが共有された時にタイトルや説明、画像などの有益な情報を提供できます。

ディープリンクの見た目を最適化したら、次はパフォーマンスとマーケティングの効率を最大化することに注力しましょう。Adjustのディープリンクは、マルチ環境やマルチプラットフォームへのアプリケーション提供を可能にします。つまり、1つのリンクを編集しなくとも主要な環境(Web、モバイル、メッセージング、SNSなど)とOS(Android、Apple)で利用できるのです。複数のリンクを作成する必要がなく、リンク切れによるリスクを減らせるため、マーケティングの作業時間を削減できます。

Androidの「アプリリンク」とiOSの「ユニバーサルリンク」

マーケティングキャンペーンでディープリンクの実装を計画する際は、Android の「アプリリンク」とiOS(Apple)の「ユニバーサルリンク」という、プラットフォーム(OS)固有の2種類のディープリンクについて検討することが重要です。

Android アプリリンク

Android 6.0(APIレベル23)以降で利用可能な「Android アプリリンク」は、「HTTP URL」と呼ばれるディープリンクの一種です。通常のディープリンクと同じ方法で、Androidデバイスのユーザーを指定されたアプリ内の場所やWebページにルーティング(遷移)させます。HTTPSスキームを使用してアプリ内またはWebサイトのコンテンツにアクセスできるため、ユーザージャーニーが簡素化されます(他のディープリンクはURLスキームを使用)。ユーザーがアプリをインストールしていない場合に指定したWebページに誘導するように設定すれば、アプリがインストールされているかどうかに関係なく、ユーザーは即座に商品やサービスにアクセスできます。

「URLスキーム」と「HTTPSスキーム」

URLスキーム:myApp://path

HTTPSスキーム:https://www.my-website.com/path

Android アプリリンクとiOSのユニバーサルリンクは、いずれもHTTPSスキームの形式を使用します。

通常のディープリンクとAndroid アプリリンクの違いについて理解しておきましょう。通常のディープリンクではユーザーがリンクを開くアプリを選択しますが、Android アプリリンクでは特定のリンクにデフォルトのアプリを指定するため、URLに紐づいたアプリでリンクが開かれます。ユーザーがアプリを選択する必要はありません。

「アプリリンク」と「ユニバーサルリンク」の機能

詳細については、「Android アプリのリンクの追加」、「Android アプリリンクの処理」や、Adjustの「Android SDK連携ガイド」をご覧ください。

iOSユニバーサルリンク

Androidアプリリンクと同様に、AppleはiOSバージョン9以降で利用可能なユニバーサルリンクを提供しています。これは、安全なリンクメソッドの一部としてiOSユーザーに提供されるディープリンクで、HTTPSスキームを使用してユーザーを正しいコンテンツに誘導します。つまり、ユーザーがアプリをインストールしている場合はアプリ内の指定されたコンテンツに、そうでない場合は関連するWebページにユーザーを遷移させます。ユニバーサルリンクは、Webページをアプリ内の特定の場所(Appleでは「Supporting associated domains(英語)」と呼ぶ)にマッピングするように設定できます。つまり、ユーザーがリンクを開いてアプリをインストールすると、アプリ内の関連する場所に自動的に再ルーティング(再遷移)されます。また、ユニバーサルリンクの特長として、アプリ内のリンクからWebページを開くことができます。

iOSのユニバーサルリンクの例

Adjustでユニバーサルリンクを設定する際は、アプリ内の特定の場所へ遷移させるWebページのマッピングはAdjustが行い、クライアントに代わって必要なドメイン構成ファイルをホストします。

詳しくは、「Adjustでのユニバーサルリンクの設定」に関するページをご覧ください。

効果的なディープリンクのメリット

戦略的優位性を得るためのディープリンクの活用

マーケティングツールにディープリンクを効果的に組み込むと、「コンバージョン率の促進」、「継続率の増加」、「ユーザー体験の大幅な向上」の3つのメリットが促進されます。

継続率のベンチマークに関する詳細は、「優れたアプリ継続率の条件とは?」をご覧ください。

ディープリンクの3つのメリット:「アプリ内エンゲージメント」、「コンバージョン率」、「ブランド評価」を向上させる

ユーザーがディープリンクでアプリにアクセスする際に、シームレスでスムーズなユーザージャーニーを提供することが、アプリの継続的な使用を促進します。また、アプリがインストールされていない場合は、インストールの可能性が高まります。

より洗練されたマーケティングキャンペーンを展開すると同時に、関連するデータポイントからキャンペーンパフォーマンスに関するインサイトを獲得することが可能です。

主なメリット

ディープリンクを実装する主なメリットは次のとおりです。

  1. ユーザー体験の効率化 :リンクからアプリにシームレスにアクセスできるため、余分なナビゲーションや、ナビゲーション不足によってユーザーが手探りで移動する問題を排除できます。
  2. ユーザーをファネルに留める :キャンペーンのパフォーマンス低下やアプリ収益の減少に直接的な影響を与える遅延や障害が低減します。ナビゲーションページを作成する必要がないため、ユーザーが利用する単一ページまたはわずかな数のページにリソースを集中して最適化し、パフォーマンスを向上させることが可能です。
  3. ユーザー獲得数の増加 :ディファード・ディープリンクは、アプリの潜在ユーザーをアプリストア内のページに直接誘導し、ワンクリックでアプリをインストールしてもらう機能で、ユーザー獲得数に実質的な影響を及ぼします。明確に経路や目的を定義して、アプリをダウンロードしたユーザーを特定のアプリ内コンテンツに遷移させることで、ユーザーの離脱リスクを低減できます。
  4. キャンペーン最適化のためのさらなるデータポイント :ディープリンクのアトリビューションにより各コンバージョンのソース(流入元)を把握できるため、データや情報に基づいてマーケティング戦略を最適化し、広告費用回収率(ROAS)を高めることが可能です。ディープリンクにパラメーターを追加することで、さらに重要なデータを入手できるようになります。
  5. 業界屈指のコンバーション率 :ディープリンクによるコンバージョン率は、他のタイプのリンクをはるかに上回り、アプリの投資利益率(ROI)とキャンペーンのパフォーマンスにプラスの影響を与えています。継続率の向上も報告されており、顧客生涯価値(LTV)を高めることも期待できます。

代替リンクにおける問題点

ディープリンクの効果が高いことを理解しているアプリマーケターから、ディープリンク以外のリンクで発生する問題点が指摘されることがあります。特に、複数のプラットフォームや環境に対応するために複数のディープリンクを作成しなくてはならないことが大きな問題として提示されています。

Adjustのソリューション「TrueLink」が提供するような、複数のプラットフォームと環境を横断して利用できるリンクを使用すれば、この問題は解決します。また、時折発生する「ユーザーが誤ったページに誘導され、コンバージョンの機会を逃してしまう」という、iOSとAndroidのルーティング問題に対するソリューションとしても機能します。

マーケターがディープリンクを実装したものの、リンクを短縮したり、管理するための技術的ソリューションを導入していない場合、利用中のディープリンクを手作業で短縮しなければならず、多くの時間が必要となり、人的ミスのリスクが高まります。このような事例が報告されることで、TrueLinkのような効果的な自動化ソリューションの必要性が浮き彫りになりました。ディープリンクAPIを使用して、プログラムによってブランドドメインリンクを作成すれば、ユーザー体験だけでなく、コンバージョン率や広告費用回収率(ROAS)などの主要なKPIも大幅に向上します。マーケターはまた、既存の内部リンク作成ツールやスプレッドシートに柔軟なディープリンクAPIを組み込むことも可能です。

「TrueLink」の機能に関する詳細については、ガイドの後半でご紹介します。また、複数のプラットフォームや環境を横断して機能する、ブランド固有の汎用性のあるショートリンクについて解説します。

理論を実践に繋げる

ディープリンクの実際の活用例

モバイルマーケティングにおけるディープリンクの汎用性は高く、アプリの持続的な成長に繋がるさまざまなプロセスを強化できます。

  • ユーザー獲得の促進 :ディープリンクにより広告やその他の外部ソースからアプリ内の特定コンテンツにユーザーを直接誘導し、遷移先に到達するまでの手順を減らすことで、コンバージョンの可能性を高めます。
  • インストールの促進 :ディファードディープリンクは、インストールの促進に特に効果的です。アプリをインストールするとユーザーが興味を持ったコンテンツが直接開かれるシームレスなプロセスで、コンバージョンの可能性が高まります。
  • オンボーディングプロセスの最適化 :ディープリンクを使用して特定のチュートリアルやウェルカム画面など、アプリのビギナー向けの機能に新規ユーザーを誘導し、オンボーディングプロセスの効率性を高めることが可能です。
  • エンゲージメントの改善 :リエンゲージメントキャンペーンにはディープリンクが役立ちます。プッシュ通知、メール、リターゲティング広告など、パーソナライズされたメッセージや広告クリエイティブにディープリンクを取り入れることで、休眠中のユーザーを呼び戻し、ユーザーが以前興味を示したコンテンツやアクションに直接誘導することができます。
  • プッシュ通知とスマートバナーにディープリンクを活用 :ディープリンクを取り入れたプッシュ通知とスマートバナーは、リンクをクリックするだけでユーザーをアプリに直接誘導する強力なフォーマットです。多くの環境で起こりえる、「ナビゲーションが機能せず、ユーザーが自力で目的地を探す」状況を低減します。スマートバナーについては追ってご紹介します。
例えば「プッシュ通知」や「スマートバナー」は、ディープリンクを有効にする広告フォーマットです。
  • コンバージョンの促進 :ディープリンクでユーザーを限定オファーや特定のコンテンツに誘導することで、コンバージョンを大幅に促進できます。例えば、セール中にユーザーを商品ページに直接誘導すると、購入の可能性が高まります。
  • アプリ内の限定プロモーションにユーザーを誘導 :ターゲットを絞ったディープリンクにより、限定割引や期間限定オファーなどのアプリ内のプロモーションコンテンツにユーザーを直接誘導し、期間を制限することでアクションを促します。ディープリンクを利用してユーザーの興味を惹く特別オファーや重要なアップデートにユーザーを確実に導くことができます。以下の画像は「インセンティブ(報酬)付き友達紹介リンク」の例です。
友達紹介プログラムで使用されるディープリンクの画像
  • オムニチャネルマーケティング :Eメール、ソーシャルメディア、Webサイトなど、複数のプラットフォームにまたがってディープリンクを統一すると、ユーザーがブランドとエンゲージした環境(プラットフォーム)にかかわらず、一貫性のあるシームレスなユーザー体験が提供されます。
  • パートナーアプリとのクロスプロモーション:ディープリンクをパートナーアプリとのクロスプロモーション戦略に活用し、ユーザーを別のアプリへ誘導したり、ブランドのコラボレーションの強化やユーザーのリーチ拡大に役立てることができます。

カテゴリーを問わないディープリンクの効果

ディープリンクはあらゆるカテゴリーで効果的であることが証明されており、特に「ショッピング・Eコマース」、「旅行」、「ライフスタイル」、「ファイナンス」などの分野で活用されています。

ショッピング・Eコマースアプリでは、ディープリンクを使用してユーザーを特定の商品ページや限定プロモーション、パーソナライズされたおすすめ情報などに誘導し、ショッピングでのユーザー体験を向上させて売上増加につなげることができます。例えば、ユーザーがセッションを終了する前に複数の商品をカートに入れた場合、それらの商品の画像が掲載された広告でリターゲティングを行い、ディープリンクで買い物かごに直接誘導します。このようなユーザー体験はコンバージョン率を飛躍的に高めます。

トラベル・ライフスタイルアプリでは、楽しく効率的に旅行を計画してもらえるよう、ディープリンクを使用して予約や旅行関連のお得情報など、特定のページにユーザーを直接誘導します。例えば、モバイルサイトで旅行の計画を開始したユーザーをアプリに誘導し、予約を完了してもらうといったアプローチです。また、ソーシャルメディアやモバイルサイトでお得な情報を宣伝してクリックに繋げ、ユーザーをアプリ内の特定のオファーへと誘導します。

また、ディープリンクはライフスタイルアプリのパフォーマンス追跡に利用できます。例えば、健康・フィットネスアプリで、特定のフィットネス目標への進捗状況にアクセスできるようにします。これは、ユーザーの励みになるだけでなく、継続的なアプリへのエンゲージにつながる効果的な方法です。

ファイナンスアプリでは、マーケティングにディープリンクを取り入れて、ユーザーを「口座管理」や「送金」、「投資機会」などの特定のサービスに誘導し、ユーザーのエンゲージメントやアクションを促します。モバイルサイトの代わりにアプリに誘導すれば、ユーザーがアプリ内の他のバンキングサービスを利用する可能性が高くなり、例えば送金サービスや預金管理など、アプリで利用可能なアクションを促進できます。

ディープリンクを成功させるには

成功に導くベストプラクティス

ディープリンクのメリットを最大限活用するには、ディープリンクを適切にテストする、信頼とエンゲージメントを高めるためにブランドリンクやショートリンクを使用する、パフォーマンスデータを継続的に分析・改善する、といったベストプラクティスに従うことが重要となります。ディープリンクの概念自体はシンプルですが、実装においては避けなければならないエラーがあるため注意が必要です。

ベストプラクティスには次が含まれます。

  • ターゲットグループを慎重に検討する
    アプリをエンゲージしたことがあり、インストールした可能性が高いユーザーをターゲットに選択します。ユーザーを遷移させたいページや場所、コンテンツなどを直接管理して、ユーザーのモバイル体験をさらに向上させることができます。
  • インセンティブを付与する
    ディープリンクとインセンティブ(ユーザーアクションを促進する広告を含む)を組み合わせることで、エンゲージメントを高めます。特定のリワード(特典)へのディープリンクを「友達紹介プログラム」などに利用して、ユーザーにアクションを促します。
  • リンク切れを回避する
    すべてのリンクに共通ですが、リンク切れにより「ページが見つからない」状況になるとユーザーはアプリを敬遠するため、結果的に多くのユーザーを失う可能性があります。
  • MMPと連携する
    Adjust のようなMMP(モバイル計測パートナー)と連携してディープリンクを最適化すれば、より効率的なユーザー体験が実現するほか、すべてのインストールとセッションを確実にアトリビュートできるようになります。ディープリンクの生成と実装が容易なだけでなく、AdjustのCampaign Lab(管理画面)を使用したディープリンクのテストやAudiencesによるセグメント作成などによって、より多くエンゲージしてくれるユーザー層を獲得できます。
  • 適切なエンゲージメントレベルを見つける
    Eメール、プッシュ通知、その他のチャネルを使って継続的にアプリユーザーのエンゲージメントを促進することは、ブランドの認知度を維持し、ユーザーのエンゲージメントと関心を高める効果的な手段です。ディープリンクは、ユーザーをアプリ内の適切な場所に直接誘導することで、これをサポートします。ただし、ユーザーは過剰なコミュニケーションを敬遠するため、適切な頻度で働きかけることが重要です。広告が溢れている昨今、ユーザーの「広告疲れ」を誘発しないように注意しましょう。
  • ユーザーにSNS共有を促す
    ユーザーがソーシャルメディアにメッセージやディープリンクを投稿して、アプリ利用の進捗状況を共有できるようにすれば、非常に強力な広告効果が生まれます。ユーザーのソーシャルグループ(SNSでのつながり)にアプリの情報が広まり、ユーザー獲得、エンゲージメント、ブランド認知度を向上できるためです。成功例としては、年末に『Spotify』が1年を振り返る音楽プレイリスト「Spotifyまとめ」を各ユーザーに提供し、SNSでの共有を促しています。また、語学学習アプリ『Duolingo』は学習の「連続記録」で、フィットネスアプリ『Blogilates』は自撮りを促すポップアップで、ユーザーに共有の機会を提供しています。
ソーシャル共有で使用されるディープリンクの画像

フィットネスアプリ『Blogilates』と語学アプリ『Duolingo』

上の2つの画像は、SNSなどで成果を共有し、トレーニングや外国語学習の進歩を確認するようにユーザーに促す「ソーシャル共有(ソーシャルシェア)」の例です。ユーザーには、クリック1つでソーシャルメディアに投稿できるディープリンクを使用して進捗を共有してもらいます。これにより、潜在的なユーザー層に対してブランドを簡単に宣伝することができます。既存ユーザーによる「紹介」や「口コミ」は最も強力なマーケティングチャネルのひとつであるため、コンバージョン率を高めるディープリンクと組み合わせれば、大きな効果を生み出すことができるでしょう。

パフォーマンスの計測:データを活用してディープリンクを最適化

前述のとおり、MMP(モバイル計測パートナー)との連携は、ディープリンクの効果を高め、多くのメリットをもたらします。データの収集と、データに基づくアトリビューションや計測に関するインサイトを重視しなければ、モバイルマーケティングで幅広く成功することはできません。ディープリンクも同様です。ディープリンクを使用したキャンペーンの効果を把握するには、「クリックスルー率」、「コンバージョン率」、「継続率」などの重要な指標をモニタリングするだけでなく、ユーザー行動やチャネル、プラットフォームを分析し、最も価値をもたらすユーザーをどこで獲得したのかを分析します。ユーザーによるアプリの利用方法を評価して改善点を見出し、どのディープリンクが最良のパフォーマンスが生み出しているのかを理解することが重要です。

ディープリンクによって促進されるユーザージャーニーを分析することで、マーケターはパターンを特定してユーザー体験を最適化し、エンゲージメントとコンバージョンを向上させることができます。パフォーマンスデータを活用して改善を重ねることが、効果的なディープリンク戦略とより良い成果の維持につながります。また、ディープリンクに関するユーザー行動に基づいてユーザーをセグメント化すると、よりパーソナライズされたマーケティングが可能となり、ユーザーを惹きつけるキャンペーンを実施して効果を高めることができます。

ディープリンクキャンペーンを最適化するには、ディープリンク戦略やキャンペーンに対してさまざまなABテストを実施して、エンゲージメントとコンバージョンの促進に最も効果的な方法を選択します。ディープリンクの最適化には適切なツールと分析プラットフォームが必要です。AdjustのようなMMPは、ディープリンクのパフォーマンスを計測するための強力なソリューションやダッシュボードのほか、キャンペーンの最適化やROI(投資利益率)の向上に役立つインサイトを提供します。

ディープリンクの戦略的配置

スマートバナーの活用例

これまでディープリンク戦略の改善方法や、ディープリンクがアプリとキャンペーンの目標達成に効果的であることを説明してきました。では、どのようなフォーマットでどこに配置すれば、ディープリンクの効果を最大にできるのでしょうか。戦略上重要となる配置の中で、人気が高まっているのが「スマートバナー」です。それでは、スマートバナー経由のディープリンクについて詳しく見ていきましょう。

スマートバナーとは

簡単に説明すると、スマートバナーとはモバイルサイトの横幅いっぱいに表示されるポップアップで、目につきやすく、行動喚起(CTA)に利用されます。クリックしたユーザーをサイトからアプリへ遷移させ、ユーザーがアプリをダウンロードしていない場合は、ダウンロードを促すメッセージを表示してアプリストアに誘導します。

スマートバナーのターゲットとなるユーザーは、広告や検索などを経由してブランドのモバイルサイトにたどり着いていることから、ブランドへの関心が高いユーザーだと考えられます。ある調査によると、ブランドのアプリユーザーはモバイルサイトのユーザーよりも購入や課金をする可能性が高いということです。つまり、Webからアプリへユーザーを移行させることが大きな成功につながるのです。

iOSでのスマートバナーの例

スマートバナーは、ディープリンクを使用してユーザーをアプリ内の目的のページに誘導するか、アプリをインストールしていないユーザーをディファードディープリンクでアプリストアに遷移させ、ダウンロードが完了したら目的のページに誘導します。コンバージョンに至ったアプリユーザーは、遷移先として指定された場所からアプリ内体験を開始します。セールイベント、製品、コンテンツなど、プロモーションをしたいページの中で、ユーザーに最も関連性の高い場所に直接遷移させることができます。

ディープリンクでユーザーをアプリ内の特定ページに誘導するスマートバナーのプロセス

スマートバナーの戦略的重要性

スマートバナーは次のような理由から、モバイルマーケティング戦略における優先事項と見なされます。

  • ユーザー獲得コストの削減 :自社ブランドのサイト全体にバナーが表示されるため、デジタルマーケティングのコストがかかりません。スマートバナーによって、無料でオーガニックのカスタマージャーニーを作り出すことで、より多くのトラフィックや新規ユーザーをアプリに呼び込むことができます。
  • カスタマイズによるサイトとの統一感:自社サイトのブランディングや配置をAdjustの「TrueLink」ダッシュボードなどで行うことで、バナーがページに自然に溶け込み、モバイルサイトのユーザー体験を妨げないようにします。
  • コンバージョン率の向上 :スマートバナーによって、モバイルサイトとアプリ間に遅延や障害のないパスが生成されます。ユーザーを購入の可能性が高いプラットフォームへと迅速かつ容易に誘導できるため、コンバージョン率だけでなく、LTV(顧客生涯価値)や継続率の向上も可能となります。

Adjustのスマートバナーソリューションでは、マーケターがスマートバナーを簡単に作成して実装できます。Adjustのダッシュボードは分かりやすく、直感的に操作できるため、すぐにでも利用することが可能です。配置、製品紹介、フォント、色、ボタンや画像など、あらゆるオプションをカスタマイズし、さまざまなユーザー層向けに異なるバナーを作成できるほか、各種言語への自動ローカライズも設定できます。後ほどご紹介する、ディープリンクのランディングページのローカライズにも対応しています。優れたデザインによってブランドへの信頼を高め、ユーザーの興味を惹くアプリセッションで訴求すれば、アプリの継続利用を促すことができるでしょう。

Adjustのスマートバナーの利用可能なカスタマイズオプション

Adjustのスマートバナーソリューションでは、アトリビューションアトリビューション期間の設定をマーケターが管理できますが、これはディープリンクにとって重要な要素です。ユーザーがモバイルサイトにアクセスする前に閲覧した広告やスマートバナーにアトリビュートしたい場合などに、個々のマーケティングに合う最適な設定を選択できます。Datascapeのダッシュボードなら、バナーのパフォーマンスデータとAdjustが計測する他のデータをまとめて確認できるため、全体像を把握しながらバナーの効果を分析することが可能です。

詳しくは、「Adjustのスマートバナーで簡単にマーケティングを始める3つのステップ(英語)」をご覧ください。

スマートスクリプト:スマートバナーやその他のアプリダウンロードリンクを強化

スマートバナーを使用してユーザーにアプリのダウンロードを促すプロンプトを表示するか、自社サイトやサードパーティのサイト(有料広告を含む)などにCTA(行動喚起)含める場合、スマート(Web-To-App)スクリプトによってダウンロード段階に到達したユーザーを適切にアトリビュートできます。

スマートスクリプトはモバイルサイトで実行されるスクリプトで、受信URLのパラメーターに基づいて「アプリをダウンロード」などのボタンの送信URL(Adjustリンク)を動的に生成し、mWeb-to-mAppフローを正確にアトリビューションできるようにします。このようなスクリプトがなければ、参照ソース(ユーザー行動を誘発した元のページやコンテンツなどの環境)に関する重要な情報の多くが途中で失われてしまい、正確なアトリビューションが非常に困難となります。

これらのパラメーターのマッピングをカスタマイズすれば、内部分析のタグ付け構造と一致する情報を取得できるようになります。

つまり、このスクリプトを使用することで、マーケターはアプリのインストールやイベントを元のWebキャンペーンに紐付けることができるのです。

詳細については、Adjustのスマートスクリプトをご覧ください。

Adjustの「Webからアプリ」スクリプトのプロセス

Adjustを使用したディープリンク

スムーズなユーザー体験を提供して価値の高いユーザーを引き付ける

ディープリンクは、ユーザー体験を向上させてエンゲージメントとコンバージョンを促進するための強力なツールです。高度な戦略にベストプラクティスを取り入れ、データに基づいて継続的に最適化すれば、マーケターはディープリンクの力を最大限活用してアプリを成長および拡張させ、アプリマーケティングの目標達成に繋げることができます。

堅牢なディープリンクの最終的な目標は、エラーの少ない効率的なマーケティング活動と、遅延や障害のないスムーズかつプロフェッショナルなユーザー体験を提供することです。「TrueLink」は、モバイル計測のイノベーションをリードするAdjustの「Engage」ソリューションに含まれており、エンゲージメント、コンバージョン、投資利益率(ROI)を向上させる効果的なディープリンクを実現します。これは、未来を重視する包括的なアプローチの1つです。

強力なカスタマイズオプションを活用すれば、カスタマージャーニーのあらゆる段階でブランドへの評価が高まるため、アプリを信頼してコンバージョンや購入に至るユーザーが増加するでしょう。

ディープリンクの未来

すべてのモバイル計測テクノロジーが、効率性や機能を高めるために「人工知能(AI)」と「機械学習(ML)」を取り入れる方向に進んでいます。ディープリンクの場合、過去のデータや行動パターンに基づいて、パーソナライズされたユーザー体験を提供する予測型ディープリンクなどが生まれています。予測型ディープリンクは、ユーザーのニーズを予測して、ユーザーにとって最も関連性の高いアプリ内コンテンツに誘導する機能によって、全体的なユーザー体験を向上させるものです。

ディープリンクのもう一つの展望は、日常的に利用するさまざまな分野やアプリなどに拡張する可能性があることです。テクノロジーの進化に伴い、ディープリンクは自宅やオフィス環境だけでなく、多くの場所で現状を変革することになるかもしれません。例えば、飛行機に乗って機内の画面でエンターテイメントを試聴し、表示されたQRコードを使って関連情報や限定オファーなどの特典に直接アクセスすることもあるでしょう。ディープリンクは分野の枠を超え、エンゲージメントとユーザー行動に新たな機会をもたらします。

それでは、TrueLinkについて詳しく見ていきましょう。

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