ブログ モバイルマーケターがCTV広告をマスターするためのヒント:2023年版

モバイルマーケターがCTV広告をマスターするためのヒント:2023年版

はじめに

マーケティング業界において、コネクテッドTVはそれほど真新しい話題ではありませんが、CTV広告を戦略に組み込んでいるマーケターは多くありません。tvScientificによると、消費者の80%以上が複数のストリーミングサービスに加入しており、そのうち91%が少なくとも1つの広告付きストリーミングサービスを利用しています。コネクテッドTV広告で動画を最後まで視聴する確率は95%と高く、CTVキャンペーンをマーケティングミックスに取り入れるメリットは明らかです。

CTV広告はどのような仕組みなのでしょうか?

この記事では、CTV広告の各種フォーマットから、CTVキャンペーンのユーザー獲得効果を最大化する方法まで、CTV広告の使用を開始する上で知っておきたいポイントをご紹介します。

パート 1

コネクテッドTV広告とは

CTV広告は、スマートテレビまたはオーバーザトップ(OTT)デバイスのストリーミングコンテンツ内に表示されるデジタル広告です。CTV広告の例としては、テレビ番組やライブストリーミングコンテンツ上で表示される広告、ユーザーが広告内でアクションを実行できるインタラクティブ広告などがあります。

すでに、ショッピング可能なコンテンツはCTVにおいて大きな話題となっており、視聴者の注目を引くための効果的な手法として、QRコード、動画アクションキャンペーン、一時停止画面など施策が挙げられます。コネクテッドTV広告の最大のメリットは、ユーザーはモバイルデバイス上の静的な広告よりも、コネクテッドTVデバイスを通して配信される広告に注目する可能性がはるかに高いことです。複数の調査では、テレビドラマシリーズ、スポーツ、ニュースなど、通常大型のCTVデバイスでストリーミングされる広告に対する耐性は、通常モバイルで楽しむゲーム、ポッドキャスト、短い動画に表示される広告よりも高いことがわかりました。

CTV広告の仕組み

CTV広告は、他のデジタル広告と同様にオークションで売買されます。これはプログラマティック広告のメディアバイイングによって行われ、次の3つの自動化された技術のうちいずれかを使用して広告を購入します。

  1. リアルタイム入札(RTB)/ オープンオークション:広告枠の価格がリアルタイムオークションで決定されます。
  2. プライベートマーケットプレイス(PMP):オープンオークションと同様の仕組みですが、参加できるのは招待された参加者のみです。
  3. プログラマティックダイレクト:パブリッシャーがオークションを介さずに、変動しない固定価格で広告枠を広告主に直接販売します。

CTVの広告インベントリを購入するプロセスを見ていく前に、広告主とパブリッシャー間の購入を調整するために使用される技術的な仲介者について説明します。

技術的な仲介者

サプライサイドプラットフォーム(SSP):複数のアドエクスチェンジや潜在的なバイヤーに対してインベントリをアップロードし、購入に結び付けます。

デマンドサイドプラットフォーム(DSP):広告主向けのソフトウェア。メディアバイヤーを互いに競わせることで、広告主がより良い価格でインベントリを購入できるようにします。

アドエクスチェンジ:SSPとDSPのマッチングが自動的に行われるデジタルマーケットプレイス。複数の広告主が同じカテゴリーに入札すると、ミリ秒単位でオークションが行われます。

CTV広告枠を購入するための6つのステップ

  1. ユーザーが見たいコンテンツを選択します。
  2. 視聴者についてわかっている情報が、パブリッシャーからアドエクスチェンジに送信されます。
  3. 特定のユーザーに対して、自動入札プロセスが開始されます。
  4. SSPが選択されたコンテンツ、位置、年齢などの情報を提供します。
  5. SSPから提供された情報と一致するクリエイティブ条件を持つDSPが、自動的に入札を行います。
  6. 入札価格の高いDSPが選ばれ、そのDPSが広告枠を落札し、コンマ何秒の間に広告を配置します。

パート 2

CTV広告キャンペーンを作成する方法

CTV広告キャンペーンを成功させるには、戦略的な計画、適切な広告アセット、信頼できる計測ツールが必要です。

  1. 戦略を定義する

    まず、CTV広告で何を達成したいかを決めます。これまでは、動画広告は通常ブランドの認知度向上を目的として使用されてきました。しかし、地上波テレビではできなかった新たな計測やターゲティングが可能になった今、CTVはパフォーマンスマーケティングのユーザー獲得(UA)キャンペーンにも最適です。

    どんなに短いCTV広告であっても、その機会を利用して明確なストーリーを伝えることが重要です。ストーリーには、製品が視聴者の生活に与えるポジティブな影響をアピールするシンプルなものや、目に見えるメリットを示して前向きな感情を抱かせるものなど、さまざまなパターンがあります。また、競合と比較して自社製品の強みを宣伝するものも良いでしょう。

    CTV広告をデザインする際は、常に視聴者のことを考える必要があります。視聴者にとって重要なことは何でしょうか?共感が得られるのはどのようなコンテンツでしょうか?そして、自社ブランドはそれにどう関係しているでしょうか?ブランドによっては、最新のエンタメトレンドやイベントに注目してそれらを取り入れることで、楽しく話題性を持たせながら視聴者の注目を引くことができます。

  2. KPIを設定する

    他のマーケティングキャンペーンと同様に欠かせないのは、コネクテッドTVキャンペーンのパフォーマンスをモニタリングするためのキーパフォーマンス指標(KPI)を設定することです。

    アプリマーケターは、次のようなKPIを設定できます。

    インプレッション:広告が配信された回数

    視聴完了率:広告を最後まで視聴したユーザーの割合

    ビュースルー率(VTR):ユーザーが広告をフルで視聴した頻度によって完了率を計測します。

    アトリビューションまたはアシスト:CTVキャンペーンの視聴率がアプリのコンバージョンイベントにどのような影響を与えるかを計測します(AdjustではこのKPIを「アシスト」と呼んでいます。詳細はこちらをご覧ください)。

    1000回表示あたりの広告費用(CPM):インプレッション1000回あたりの広告費用。

    視聴完了あたりの広告費用:CPMと比較して、この指標は、キャンペーンコストと広告視聴完了合計数の比率を示します。

AdjustのCTV計測ソリューションであるCTV AdVisionでは、マーケターはCTV管理画面のパフォーマンス可視化機能を使用して、選択したKPIを一目で把握できます。

CTV AdVision管理画面
  1. 広告インベントリを購入する

    モバイルマーケターはプログラマティックなツールに慣れている人が多いため、CTV広告購入において他のバイヤーよりも有利だと言えますが、CTVインベントリの購入は他とは少し異なります。ワーナーメディアなどの大手コンテンツ所有者が必ずしも自社でインベントリを販売しているわけではありませんが、Huluなどのストリーミングサービスは自社でDSPを持ち、自社のインベントリを販売しています。インベントリサプライヤーを選ぶ際には、ビジネスの目標や地域を考慮することが不可欠です。

    Adjustでは、MMPのCTVソリューションはパートナー数が多いほど強力であるという考えに基づき、クライアントに業界最大規模のCTVパートナーネットワークを提供しています。Adjustで連携が可能なAdjust認定DSP、ストリーミングサービス、代理店などについては、上記の記事からご確認ください。また、用語集のプログラマティック広告のメディアバイイングのページも併せてご覧ください。

  2. 視聴体験のフォーマット

    CTV広告を作成する際は、媒体のニュアンスや視聴者の背景情報を考慮する必要があります。広告主が使用できる6つの広告フォーマットについては、CTV広告の最新トレンドも併せて紹介したこちらの記事をご覧ください。多くの場合、CTV広告の視聴者は自宅のテレビで広告を見ますが、ストリーミングデバイスにはノートパソコン、タブレット、モバイルデバイスも含まれます。また、CTVユーザーはますます活発になっており、ゲームアプリでは、ゲーミフィケーション広告の活用だけでなくCTV向けのアプリが増えており、CTVの成長に伴いその普及率が上昇しています。

    視聴者が使用するデバイスは多岐にわたり、エンゲージメントの度合いもさまざまであるため、次に紹介する一般的なガイドラインを参考にしてください。

    短く簡潔に

    マーケターは、大手テレビチャネルで配信されるようなCTV広告を作成したいと思いがちですが、OTTの視聴者の求めているものは異なります。CTV広告は、通常15秒〜30秒の長さで、短く簡潔にすることをおすすめします。

    適切な仕様を使用する

    以下に、適切なCTV広告の仕様をIAB Technology Labから引用しました。

    サイズとフレームレート

    • アスペクト比 | 16:9、1920×1080
    • 長さ | 最長30秒、15〜30秒スロット
    • ファイル形式 | .mp4または.mov
    • ファイスサイズ | 最大200MB
    • フレームレート | 一定であること、23.98、25、または29.97 FPS
    • ビットレート | 2500 KBPSまたはそれ以上

    音声仕様

    • 全体的なミックスレベル | 10db〜-14db
    • 会話・ナレーション | -12db〜-15db
    • 音楽 | -18db〜-22db
    • 音響効果 | -10db〜-20db、時おり最大-8dbまで上昇可

    Hulu、Roku、YouTube、Netflixの動画の仕様など、プラットフォーム別の仕様については、コネクテッドTV広告動画の仕様ガイドをご覧ください。

    ユーザーインターフェイス(UI)を活用する

    プログラマティックな方法ではなく、直接広告を購入する場合は、フォーマットのオプションが広がります。UI内・動画内バナーへのアクセスを始め、無料映画のスポンサーになったり、一時停止画面に広告を配置したりと、さまざまな広告フォーマットを使用できます。プラットフォーム固有の機会を活用し、クリエイティブな方法で広告を配信しましょう。

    広告の頻度調整と更新でユーザーの広告疲れを回避する

    CTV広告キャンペーンを計画する際は、広告の表示頻度を考慮することが重要です。SSPで表示頻度の制限を設定することで、広告の効果が飽和状態になるのを回避できます。表示頻度制限は、特定のユーザーが1日あたり、1週間あたり、1ヶ月あたりに広告を閲覧できる回数を管理するためのツールです。頻度が高過ぎるとユーザーの広告疲れが起きてしまう一方で、ユーザーが広告を思い出してアクションを起こすには、広告を繰り返し露出することが重要であるため、低すぎる設定は露出不足につながります。

    また、クリエイティブの新鮮さを保つことで広告疲れを防止することも可能です。その例としては、広告を複数パターン作成する、複数の広告を通して連続性のあるストーリーを展開する、時間が経つにつれて変化し、話題性のあるものを反映したオーバーレイやエンドカードなどを使用して広告のバリエーションを増やすなど、さまざまなものがあります。

    最も効果的な広告を判断する

    Adjustの調査では、消費者の75%以上が携帯電話を使いながらCTVを視聴する「デュアルスクリーニング」を行っていることがわかりました。モバイルマーケターは、CTV視聴者のモバイルデバイスに広告を表示するクロスターゲティングを行うことで、このユーザー習慣を活用することができます。AdjustのCTV AdVisionソリューションを使用すれば、マーケターはモバイルアプリのインストールやインストール後イベントをCTVデバイスで表示された広告にアトリビュートし、CTVをパフォーマンスチャネルへと変えることが可能になります。

    自動コンテンツ認識(ACR)技術により、広告主は、視聴者のその時々の視聴体験に最も適した広告を判断するとともに、誰がどのデバイスで広告を閲覧したかを確認できるため、CTVで視聴した番組に基づいてモバイルデバイスユーザーのターゲティングを行うことができます。ユーザーは、自分がこれまでに視聴したコンテンツに関連する広告に対し、高い確率で前向きな反応を示します。

    パブリッシャーとのコンテクストに合わせたターゲティングとセンチメント分析により、広告を適切なタイミングで表示させることができます。例えば、ビーガン向けのレシピアプリを宣伝する場合、パレオダイエットをテーマにしたドキュメンタリー番組の中で広告を表示するのは賢明ではありません。

  3. オーディエンスを具体的に特定する

    CTVデバイスでコンテンツを視聴するターゲットにリーチするためのアプローチをいくつかご紹介します。

    • コンテクスチュアルターゲティング:視聴者がよく見るストリーミングコンテンツに基づいた広告が表示されます。
    • ターゲット層:ジャンル、年齢、好きなメディアのジャンルに基づいた広告が表示されます。
    • チャネルターゲティング:視聴者が使用しているアプリやストリーミングサービスに基づいた広告が表示されます。
    • 位置情報:ユーザーがいる地域に基づいた広告が表示されます。
    • ファーストパーティーデータ:CTVプラットフォームを通して入手するユーザー固有のデータに基づいてユーザーに表示される広告。最適なターゲティングを行うために、ベンダーの多くはクライアントがファーストパーティデータを持ち込むことを許可しています。
    • セカンドパーティーデータ:CTVプラットフォームと連携したデータベースのデータに基づいて、視聴者に広告が表示されます。
  4. キャンペーンを計測する

    テスト、実験的な取り組み、キャンペーンがKPIと一致しているかどうかなどを判断するには、計測機能が必要不可欠です。CTV広告がモバイルに与える影響を計測するには、以下のオプションがあります。

    • DSP では通常、基本サービス契約で定められた以上の追加費用が発生せず、多くの場合、アプリのインストールやインストール後イベントに関するファーストパーティーデータを取り込んで計測・ターゲティングを改善できます。しかし、入手できるデータは自社のインベントリに限られています。
    • TVアトリビューション企業は、CTVキャンペーンのみを対象とし、他のキャンペーンとは隔離されたデータを提供します。CTV広告単体で分析することはできますが、それが他に実施中のキャンペーンに与える影響を計測することはできません。
    • モバイル計測パートナー(MMP)  は、高度な技術でキャンペーンのパフォーマンスを分析し、すべてのマーケティングチャネルを横断してコンバージョンに成果を割り当てます。これにより、マーケティングミックス全体におけるCTVキャンペーンの価値を理解することができます。
  5. とにかくテストする

    CTVは地上波テレビと同じようなものだと思うかもしれませんが、そうではないことを覚えておきましょう。CTVはインタラクティブで、テストとリアルタイムな計測が可能です。効果的な施策を繰り返し、オーディエンスをセグメント化して、視聴者をリターゲティングできます。また、CTV広告を計測し、そこから得たデータを活用して広告戦略を改善することが可能です。他のプログラマティック広告と同様に、広告クリエイティブをテストし、ターゲットとなるオーディエンスに配信することで、最も優れたパフォーマンスを発揮することができます。

    特定のオーディエンスに向けたさまざまな広告パターンを記録し、ABテストを行って、どのクリエイティブが最もパフォーマンスが高いかを導き出しましょう。広告の最適な長さを特定するうえでも同じことが言えます。30秒の広告を15秒に編集し、それぞれの長さをテストすることで、どちらがより効果的かを判断できます。

パート 3

アプリマーケター向けのAdjust CTVキャンペーンソリューション

CTVキャンペーンの投資利益率(ROI)を最大化することは、アプリマーケターにとってかつてないほど欠かせなくなっています。AdjustのCTV AdVisionは、コネクテッドTVの計測に対応した業界初のアプリマーケター向けソリューションです。

CTV AdVision

CTV AdVisionでできること

  • CTV広告によって発生したモバイルインストールとインストール後イベントの計測
  • CTVアプリのインストールとCTVキャンペーンとの紐付け
  • CTVキャンペーンが他のマーケティングキャンペーンに与える影響の確認

OTTとCTVの広告キャンペーンに投資し、CTVをアプリマーケティングのための強力なパフォーマンスチャネルにしましょう。今すぐデモにお申し込みください

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