ブログ マーケターなら知っておきたいモバイルアプリのマーケティング戦略

マーケターなら知っておきたいモバイルアプリのマーケティング戦略

アプリマーケティングにはさまざまな手法が存在しますが、キャンペーン全体の戦略を構築し成功に導くには、それぞれの特徴をしっかり把握しておくことが重要です。これはアプリのカテゴリーや予算、ターゲットオーディエンスに関係なく、すべてのマーケターに共通して言えることです。

この記事では、9つの重要なアプリマーケティング戦略について取り上げ、それらを活用して最も高い価値をもたらすユーザーにリーチする方法を紹介します。

市場調査

マーケティング手法に焦点を当てる前に、まずは市場調査を行うことが大切です。『International Business Times』によると、AppleのApp Storeには毎日1,000以上の新しいアプリが申請されています。すべてのアプリカテゴリーで競争が激化しているため、競合他社の状況よく理解しておく必要があります。

市場調査を実施することにより、本稿で解説するアプリマーケティングの手法をより有効に活用できます。開発に先駆けて、次の命題を把握しておきましょう。

  • アプリのターゲットユーザーは?
  • ターゲットユーザーはプロダクトに興味を持ってくれるか?
  • 競合はどんな方法で同じ属性のユーザーをターゲティングしているか?

これらはアプリをローンチする適切な時期を把握するのにも役立ちます。

ユーザーのペルソナ設定は、モバイルマーケティング戦略を構築するのに非常に有効な手段です。特定のユーザージャーニーが予測されるそれぞれのユーザーグループを象徴するペルソナは、セグメント化された属性情報やモバイル設定、アプリカテゴリーに関連した他の識別子により構成されます。ペルソナについてよく理解することがアプリを成功させる一助となり、リサーチに基づいた意思決定を確実にすることができるのです。

アプリマーケティング手法:9つの重要なアプリマーケティング戦略

1. アプリのランディングページとブログ

検索結果や広告などを経由してユーザーが最初にアクセスするランディングページは、Web、モバイルに関わらず重要です。SEO(検索エンジン最適化)対策を講じて新規ユーザーを呼び込むことができる、費用対効果の高い手法です。アプリのランディングページを設定する際に重要なのは、ユーザーのニーズを視覚化することです。ページには、App StoreやGoogle Playストアへの行動喚起を促すリンクを設定します。例えば、モバイルゲームの場合はゲームのトレーラーを表示するなど、アプリのカテゴリーによってニーズが異なります。アプリユーザーのレビューや、ユーザーエクスペリエンスを喚起させるスクリーンショットの掲載は不可欠です。

また、Web上でブログを定期的に更新することも大切です。これはSEOを活用して新規ユーザーを見つけ、ターゲットユーザーにリーチするもうひとつの手法です。ブログをさまざまなソーシャルメディアで戦略的に拡散し、アナリティクスを活用し、全体的な戦略としてもっとも有益なコンテンツのタイプを把握しましょう。

ユーザーを惹きつけるブログを運営するモバイルアプリの例として、マッチングアプリ「Bumble」のThe Buzz、モバイルゲームの「Clash of Clans」、アンダーアーマーの「MyFitnessPal」などが挙げられます。さらに、最良の結果を得る戦略として、ゲストによるブログ記事や、他のブログサイトへの寄稿もおすすめします。

2. アプリストア最適化

アプリストア最適化 (ASO) は、App StoreとGoogle Playストアにおけるアプリの可視性を向上させるためのプロセスです。キャンペーンで多くの潜在的ユーザーをアプリストアに誘導できたとしても、アプリが魅力的に映らなければインストールにはつながらないため、アプリストアを最適化させることが大切です。さらに、ASOによりコストをかけずして、オーガニックユーザーをアプリに惹きつけることができます。

SEOと同様に、ASOを行うには、アプリがアプリストアで上位にランクインするためのキーワードを特定し、使用する必要があります。アプリの機能や特徴がイメージできるように、アプリ内のスクリーンショットやビデオを掲載することも重要です。また、アプリのサブカテゴリーを設定することで、ユーザーにとってアプリをより見つけやすくすることができます。可能であれば、アプリの説明文を現地の言語にローカライズすると良いでしょう。Adjustの「ASO完全ガイド」(英語のみ)に目を通し、アプリストアで自社アプリを上位にランクインさせるための方法を学びましょう。

3. ソーシャルメディア マーケティング

アプリマーケターは、ソーシャルメディアをうまく活用しなければなりません。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年、ユーザーは毎日平均1時間22分をソーシャルメディアに費やすと言われています。よって、SNSに定期的に投稿してプロダクトの認知度を高めるだけではなく、例えばソーシャルメディア上にコミュニティを作ることで、アプリやWebサイト上では得られないユーザーからのフィードバックを得ることも有益です。

ソーシャルメディアには、ブログ、コンテスト、会話スレッド、UGC(ユーザーによって作成されたコンテンツ)などを掲載することができます。どのコンテンツが適切かはアプリカテゴリーによって異なり、市場調査によって何を掲載すべきかを探ることができますが、フィットネスやゲームなどのソーシャルな要素を持つアプリにとっては、適切なソーシャルメディアを使うことがより重要です。また、ソーシャルメディアをアプリと連携することで、ユーザーがアプリのコンテンツをソーシャルメディア上で簡単に共有できるようになります。

4. インフルエンサー マーケティング

Stacklaによると、ショッピングアプリを利用する9割のユーザーは、商品のクオリティがそのブランドを支持するかどうかの重要な決定要素だと答えています。インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーの影響力を利用して新規ユーザーにリーチし、ブランドをPRする手法です。このアプリマーケティング戦略は近年のEコマース業界を席巻しており、2020年のインフルエンサーマーケティングの予算は65%増加しています。

インフルエンサーを起用してマーケティング目標を達成する方法は数多くあります。インフルエンサーに無料サンプルを提供し、ソーシャルメディアでユーザーに紹介してもらう、または報酬を支払って「プロダクトプレイスメント」を依頼するという手法もあります。有料広告はクリエイティブをよりコントロールしやすい一方で、インフルエンサーマーケティングは費用対効果が高く、よりユーザーにリーチできます。

ファッションアプリのようなカテゴリーでは、インフルエンサーと連携する独自の手法があります。例えば、インフルエンサーがブランドのアプリを使ってコーディネートのルックブックを作った場合、それをアプリ内で紹介し、さらにインフルエンサーのソーシャルメディアで共有することができます。これにより、ユーザーにアプリの機能をPRできるだけでなく、もともとインフルエンサーに関心を持っているユーザーをインストールに導けます。

5. 有料広告によるユーザー獲得キャンペーン

これは、有料広告により新規ユーザーをアプリに呼び込む手法です。この戦略で最善の結果を得るには、キャンペーンの設定後、時間とともに広告費を調整する必要があります。重要なのは、対象とするユーザーと、ユーザーにアプリ内で実行して欲しいアクションが何かを明確にしておくことです。

キャンペーンの成功事例を分析して、以後さらなる成功を導き出すために広告費を調整する際、データを基にユーザー行動を把握する必要があります。モバイルアプリ計測ツールは、どれだけのユーザーが各アクションを実行したかを計測し、もっともパフォーマンスの高いチャネルを特定します。また、アプリが複数ある場合はクロスプロモーションをすることで、マーケターはパブリッシャーと広告主の両方の役割を兼ねることができます。

6. KPIを設定する

アプリマーケティング戦略の成功は、Key Performance Indicators(主要業績評価指標)にかかっています。KPIはアプリのパフォーマンスを計測するために使用され、目標を達成させるために重要なキャンペーンやアプリ内アクティビティを評価します。KPIを注視することで、アプリのどこで優れたパフォーマンスが発揮され、どこを改善するべきかが明らかになります。

重要なKPIは、日・週・月あたりのアクティブユーザー数 (DAU、WAU、MAU)、ユーザー獲得コスト (CPA)、インストール単価 (CPI)、1,000回表示あたりの広告費 (CPM)などがあります。また、クリック率 (CTR)、コンバージョン率、継続率、離脱率を確認するのも良いでしょう。KPIに関するインサイトやその計測方法については、「Back to Basics」ガイドをご覧下さい。

7. 継続率向上のためのキャンペーン

継続率は、アプリをインストールしてから一定期間後も継続して使用しているユーザーの割合です。Adjustの調査によると、平均継続率は1日目で26%、7日目で11%、21日目で7%、30日目で6%でした。しかしこれはアプリカテゴリーによって大きく異なります。同調査は、広告主がリターゲティングキャンペーンを実施するタイミングが、インストール後の最初の週である理由も明らかにしました。

LTV(顧客生涯価値)とROASを向上させる方法として、継続率に焦点を当てるのも効果的です。この目的は、一般的にユーザーがどこで離脱するかを特定し、その離脱を阻止することです。継続率が最適化できれば、既存ユーザーからより多くのエンゲージメントとアプリ収益を見込むことができます。

また、継続率に着目することで、アプリにどのような改善が必要かが明らかになります。例えば、1日目の継続率が普段より大幅に低い場合、ユーザー登録やオンボーディングに問題が発生していることが考えられます。このトピックについての詳細は、「Adjustの継続率戦略ガイド」(英語のみ)をご覧下さい。このガイドでは、継続率を改善させるために計測すべきKPIやイベント、成功するキャンペーンの施策例を紹介しています。

8. Eメールマーケティング

メーリングリストを作成し、定期的にユーザーへ最新情報やプロモーション特典を送信すると有効です。このマーケティング戦略は、継続率を向上させて収益を生み出します。クラウドマーケティングソフトウェアを提供する「Emarsys」によると、81%の企業がEメールによりユーザーを獲得、また80%がEメールマーケティングで継続率を向上させるためのキャンペーンを実施しており、Eメールマーケティングが中小企業の顧客維持において主要な手法となっています。

Eメールマーケティングの大きなメリットは、オプトイン方式のマーケティングチャネルである点です。つまり、Eメールの受信を承諾したユーザーのみにマーケティングコンテンツを配信することができます。ロイヤルユーザーに独自の特典を提供する上でもっとも優れた手法です。

また、EメールキャンペーンのCTA(Call To Action :行動喚起)が非常に重要です。ハードウェアWebサイト「Toast」によると、EメールキャンペーンにCTAを1つ設置したことでクリック数が371%伸びました。さらに、Eメールをパーソナル化することも大切なポイントです。「Hubspot」によると、パーソナル化されたCTAのパフォーマンスは、通常と比較して202%優れていることが明らかになりました。Eメールマーケティングの効果的な活用法について詳しく知りたい方は、モバイルアプリのためのEメールマーケティングガイドをご覧下さい。

9. アプリのためのメディア戦略を整備する

適切なタイミングでメディアとコンタクトすることで、アプリの認知度を向上させ、コストをかけずにプロモーションすることが可能です。Digの共同創業者、レイ・アイザックソンとケーシー・アイザックソンは、「Mobile Spree」のスピーチで、アプリマーケーターによるメディアの活用方法について語っています。


DigのCEOでもあるレイ・アイザックソンは記者としての経験から、地元のニュースソースには「広いネットワークがあり、アプリの認知度を迅速に高めるのに役立つ」と説明します。ただし、ビジネス的なピッチをレポーターに押し付けるのではなく、自身のアプリがいかに報道価値があるかに焦点を当てることが重要です。

アプリマーケティング戦略に関するさらなるインサイトをご希望の方は、スタートアップのためのUA管理についてや、アトリビューション計測ツールを利用するメリット(英語のみ)も併せてご覧下さい。

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